薔薇

小さな桐箱の蓋にバラを彫って欲しいとの依頼がありました。蓋といっても厚さ５mmしかなく、また桐は細かには彫りにくいので、別の板に彫り貼ることにしました。
実は、この「浮き彫り」というのは初めての挑戦でしたが、まあまあの出来上がりかなと思います。昨日は特に用事も無く集中できたので一日で彫れました。いつもの彫刻とはまた違う面白さがあり、久々に夢中になって楽しめました。

しりとり

「しりとり」は楽しい遊びですが、苦い思い出があります。
小学校３年生の授業でしりとりをすることになりました。しりとりは少々得意だったので、内心「さあ来い」って感じでした。
私は机の前から３番目で、最初の人が「じどうしゃ」と言いました。次の人は直ぐさま「シャベル」と言いました。うまいなと感心したのですが、次は私の番で頭に浮かんだのは「るすばん」でしたが「ん」が付くので違うものと考えたのですが、何も出て来ずに頭の中が真っ白になって黙りこんでしまいました。周りからは「ルビー」とか助け船の声が聞こえてきたのですが、ルビーを知りません。時間が過ぎて行くのですが降参することすら忘れて気まずいまま授業が終わってしまいました。
広辞苑で「る」は５頁程ありますが、単語で小学生に適当なものは見つかりません。

ペンギン（４ -終-）

ペンギンで思い出すエピソードです。
私の時から15年後、越冬隊に参加した後輩を晴海埠頭で見送るために幟を作りました。当時「にこにこぷん（おかあさんといっしょ）」で人気だったペンギンのピッコロの下絵を私が描いたのですが、ただ立っている姿で全然つまらないものでした。
そこに絵心のあるＨ君がちょいちょいと手直しをして、ピッコロを生き生きと動かせてしまいました。Ｈ君の描く絵はどれも動きがあって迫力があるのです。文字もＨ君のレタリングで味があります。
しかし７年前に若くして病気で亡くなってしまいました。その才能を惜しみます。

台風21号接近

超大型の台風21号が、ここ霞ヶ浦の真上を明日未明に通過する予報が出ていて、解説では伊勢湾台風並みとのことです。
伊勢湾台風と言えば、昭和34年９月潮岬に上陸して伊勢湾を通過して犠牲者が５千人以上に達し、戦後最大の災害をもたらしたことで知られています。
当時私は８歳でしたが傾いた校舎の姿を覚えています。名古屋で体験したという先輩の話ですが、水害で全てが流されてしまったけれど、中でも写真アルバムを失ったことで、それまでの自分の過去も失ってしまったことが一番辛いとのことでした。
思い出の大切さを知らされた一言でした。

味噌煮込みうどん

以前テレビの「秘密のケンミンSHOW」で、茨城県民に人気のファミレス「ばんどう太郎」の「味噌煮込みうどん」が紹介されてました。ご多分に漏れずどんなものかとさっそく食べてみました。たしかに美味しくて、その後も何回か食べてます。
食べる度に、寒い田舎で親父がよく作ってくれた「ぶちこみ」を思い出します。それは味噌仕立ての所謂「ほうとう」の類ですが、当時は火力の強い竈で煮込んでいたためかよく味がしみていて、麺類では一番好きでした。
「ほうとう」は山梨県の郷土料理とのことですが、まだその本場の味を知りません。機会があればぜひ食べてみたいと思っています。