霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

ブログに思うこと

2017-12-31 23:38:21 | つぶやき
今年も終わります。ブログを始めて7か月が過ぎました。
自分の胸の内を「引き出し」に例えると、これまでの足跡とか思い出や考えなどをこの引き出しの中にどんどん突っ込んできたようなもので、実にゴチャゴチャしています。
このブログは、ここから一つ一つ引き出して、しわを伸ばしてきれいに畳んで入れ直す、そんな働きをしてくれています。誰にという訳ではなく独り呟くだけで、その事には区切りがつき、気持ちも軽くなります。
引き出しの中からは、引っ張ればまだ出てきますので、自分が納得するところまで、来年も無理せずに続けようと思います。

苦手な食べ物

2017-12-30 23:03:46 | つぶやき
子供の頃は冷蔵庫もなく、いつも限られた食材だったせいか、嫌いな食べ物というのは全くないが、後天的に食べられなくなったものが二つある。
一つ目は鯨肉の刺身で、これは初航海の出港日に出され、珍しいからと喜んで沢山食べたが、すぐにひどい船酔いに襲われて全て吐いてしまった。それ以来鯨肉の刺身を見ただけで、反射的にオエッ~となってしまう。焼いたり揚げたりしたものは平気なので、刺身だけ体が覚えてしまったのだろう。
二つ目は、果物の王様と言われるドリアンで、これはマレーシアに行った時に、道端で売っていたのを丸ごと一つ買い、せっかくということで無理して沢山食べたのがいけなかった。お腹を壊して吐き通しで散々だった。ここではドリアンを見ることはまず無いが、もし見たらやはり反射的にオエッ~となってしまうだろう。

獅子の彫り物

2017-12-29 23:15:21 | 思い出すまま
人形ケースの奥にあった柔らかい石の彫り物で、口の中にある玉は出せないので、口の中で彫ったのでしょう。手にするのは13年ぶりです。
ある国際ワークショップ(研究集会)が11月に開催され、私はスタッフとしてカザフスタンから来る女性研究者を夕方に成田空港へ迎えに行くことになり、到着ロビーで目印のボードを掲げて待っていました。そこに中国の男性が来て色々と訊ねるのです。どうやら別のワークショップの参加者のようで、パソコンを開いてああだこうだと説明するのですが、世話役が筑波大学だということだけで担当者の連絡先等が無く、どうしていいのか困っているようで、私から離れません。
日も暮れて来たので取り敢えずカザフスタンの方のホテルがあるつくば市まで一緒に乗せてきたのですが、着いた時はすっかり夜になってしまい、中国の方も心細い様子でした。筑波大学の警備員さんに事情を話してあちこちに連絡してもらいましたが、なかなか進展せず、ついに23時を過ぎてしまいました。自宅に連れて行くしかないかと思っていたところ、やっとゲストハウスに泊まる許可がおりました。そこに送り届け、持っていたパンを渡して帰ろうとした時に、ちょっと待ってと渡されたのが、このお土産です。誰かに渡す予定があるだろうからと強く固辞しましたが、承知してくれず、仕方なく受けとりました。夜暗い見知らぬ地で本当に心細かったのでしょう、ホッとした表情で暗い階段を上がって行く後ろ姿が今も目に浮かびます。
あとで聞いたのですが、どうやら案内メールが届いてなかったようで、成田空港近くのホテルが用意されてたとのこと。おいしい夕食を食べそこない、パン一つで空腹のまま寝たのでしょう。

雀の集団

2017-12-28 23:53:31 | つぶやき
早朝の犬の散歩で雀の集団に遭遇します。百羽をゆうに越えていて、冬枯れの田圃から一斉に飛び立ったり、木の枝にびっしり並んで止まったり、空から騒がしいさえずりや羽ばたき音が聞こえたりと実に賑やかです。
みな元気に飛び回っている姿を見て、でも、とても辛い気持ちになりました。
それは、この8月に拾った小雀をこの仲間に戻してあげることが出来なかったからです。保護して5日目に急に死んでしまいました。おそらく餌の与え方が悪かったのだと思います。
口を大きく開けてご飯を食べるので嬉しくなり、タンパク質も必要としらす干しや、色々な栄養素を含む金魚の餌などもあげました。こんな具合に人間の感覚でやってしまい、きっと与え過ぎてお腹を壊してしまったんだと思います。
少しのご飯だけにしておけば、あの集団の中で飛び回っていたかも知れないと思うと、後悔しきりです。

みずほ生活(17:バイオリズム)

2017-12-28 06:18:18 | 南極の思い出
バイオリズムという言葉が当時流行っていました。身体・感情・知性の高調期と低調期が周期的に変動し、事故や怪我などに注意する日があるというものですが、たしかにあるかなという経験です。
冬が明けて夜が短くなり、オーロラ観測も終わり生活のリズムが大きく変わった頃、気持ちが浮いたり沈んだりしていて、沈んだ時は人の言動がいちいち鼻につくようになりました。
ある時、ついにリーダーに突っかかってしまいました。何を馬鹿なことをしているのだと自覚している自分もいるのですが、感情がコントロール出来ないのです。自分の限界を知りました。日本にいれば気がつかない事だと思います。
自分は大丈夫だと自信を持っていても、環境が変われば簡単に取り乱すものだということです。その後の人生で自分に謙虚になることができました。リーダーを悲しませたことは今でも胸につかえていますが、特殊環境ならではの貴重な経験でした。