霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

猛暑の影響

2020-09-30 12:11:15 | 散歩

9,500歩 (05:12-06:34)

晴れ 13℃


ここ10日程の間に季節は一挙に進んだ感じです。あれほど騒々しかった蝉の鳴き声も無くなり虫の音も何となく弱々しくなりました。稲刈りも全て終わり蓮田の葉も茶色に枯れて収穫を待つばかりです。

そんな中、道端には彼岸花が咲き誇っていますが、例年なら名前のように彼岸に咲いていたのに今年は10日程遅れていて猛暑が長引いた影響と考えられます。土手には赤色と白色の彼岸花がコスモスと並んで綺麗に咲いてます。


猛暑の影響と言えば、18日の散歩で湖面に1m程の大きな魚が何十匹と浮いて護岸にも打ち寄せられて異臭を放っていました。ニュースにもなりましたが、この魚はハクレンという中国原産の外来種で湖の水温が猛暑で30℃にもなったのが大量死の原因とのことです。霞ヶ浦の水深は平均4m、深い所でも7mと浅いので冷たい所へ逃げるということが出来なかったのでしょう。河川事務所で死骸の回収作業が行われ、2㌧トラック13台分になったそうで今朝は死骸は全く見られませんでした。

僅か数℃のことで生きていけない現実を目の当たりにし、人類にも地球温暖化に適応出来なくなる限界点があるものと怖くなりました。


ワークショップ

2020-09-24 12:32:12 | 地磁気観測の思い出

写真はあるハプニングで中国の男性からもらった獅子の彫刻とカザフスタンの女性からの人形です。


地磁気の測器には国際的な原器とか基準器はないので、各国の測器の精度が保たれていることを確認するため測器を持ち寄っての比較観測を行うワークショップが2年毎に持ち回りで行なわれています。2004年11月には日本で開催されて17ヵ国が参加しました。

私もスタッフとして比較観測のスケジュールや器械台の割り振り、観測値の計算整理などを担当しました。また特殊な機器なので持ち込みや搬出などで成田税関との打合せや申請手続きをしました。


そして、いよいよ来日する各国の参加者を手分けして成田空港に迎えに行くことになり、私はカザフスタンの女性科学者をつくば市のホテルまで送る担当になりました。到着ロビーで welcome IAGA workshop と書いた紙を掲げて待っていたところ、中国人の男性がニコニコと話しかけて来ました。あまり通じないので彼はパソコンをひろげて一生懸命説明します。どうやら筑波大学主催の別のワークショップに来たようなのですが、肝心の連絡先や宿泊ホテルなどの情報がなく要領を得ません。相手もどうしてよいのか分からないようで何時までも私から離れません。暗くなりカザフスタンの女性もイライラしているようなので、とりあえずつくば市まで同行することになりました。


彼女が宿泊ホテルに着いた時は20時を過ぎて真っ暗になってました。それから筑波大学へ行き守衛室で経緯を説明しましたが、日曜日であり会議の確認や担当者の連絡がなかなか取れず2時間程経ち、不安顔な彼にダメだったら今夜は我が家に泊まれるからと安心させました。やっと正式な会議参加者と確認が取れて構内のゲストハウスに泊まることができたので、持っていたパンやお菓子を渡しサヨナラの握手をしました。別れ際に彼は鞄の中から取り出したこの彫刻を渡そうとするので、本来渡すべき人がいるものと考えて断ったのですが、ぜひ気持ちを受け取って欲しいと引き下がりませんでした。


後日、会議の責任者の筑波大学の先生からお礼のメールがありました。河川関連のワークショップで、中国では重要なポストの人だったとのこと。到着日は成田空港のホテルが手配されていたのですが、何かの手違いで案内メールが届かなかったようで、その結果ホテルの美味しい料理が、暗いゲストハウスで独りパンをかじる姿を想像し可哀想やら可笑しいやらの思い出となりました。


この彫刻、獅子の口の中に毬が入っているのですがその大きさから外から入れられないので口の中で彫ったものと思います。





変なおじさん

2020-09-18 11:33:39 | 散歩

8,700歩 (05:39-07:01)

曇り 25℃ 風あり


10日ぶりで、あの騒々しかった蝉の鳴き声も聞かれず季節が進んだと思っていたところ、林の奥から僅かにツクツクボウシの声が聞こえてきました。蝉が鳴くのは求愛行動とのこと、もう時間は無いしそもそも肝心のお相手は居るのかいなと余計な心配をしていたら土手に着きました。


曇り空で景色もいまいちで風も生暖かく気分も乗りません。憂鬱なのは天候だけではなく、先日差し歯だった上の前歯が抜けてしまったことも大きな要因です。歯医者からはもう差し歯は無理で歯茎が固まってからブリッジにすると言われ、2~3ヶ月はこのままの状態となりました。

鏡の中には前歯の欠けた押しも押されぬ老人が写ってますが、それよりもこんなにも間抜け面になるのかと思わず笑ってしまいました。もし口の回りに髭を生やしたら、あの志村けんさんの「変なおじさん」そっくりです。


気が沈んだままの帰り道、通勤の自動車が切れ目無く続いて横断出来ずに一人立っていると1台の車がわざわざ止まってくれたのです。それまでの憂鬱さが一挙に吹き飛びました。


ミミズびっくり

2020-09-11 10:48:43 | 地磁気観測の思い出

若い頃に電気探査による活断層調査に動員されたことがあります。東大地震研究所を中心に関係機関や大学が参加して年次計画で全国の活断層を調べるプロジェクトで、埼玉県の櫛挽断層だったと思いますが秋の稲刈りの済んだ見通しの良い田圃でシュランベルジャー法での電気探査が実施されました。


これは直線上の両端に電極を埋めて地面に直流電流を流し,その間で別に埋めた電極間に生ずる電位を測定すると地下の見掛比抵抗が分かるというもので、電極間のスパンを長くすることでより地下深くの情報が得られます。この時は2kmまでスパンを伸ばして実施しました。


それぞれの電極に4~5人が配置され、センターにいる統括者からのトランシーバーの指示に従い数十本の炭素棒電極を打ち込んだり引き抜いたり次の場所に運んだりという作業の一員となりました。

流される電流は3~4A程だったと思うのですが、電気が流れると電極の間から次々ニョキニョキとミミズが這い出してくるのが面白かったのですが、ミミズにとってはビリビリ痺れていい迷惑だったことでしょう。


…と、ぼんやりしていたら突然トランシーバーから反対側の極でトラック(2㌧)が田んぼ道で脱輪したので応援をとの連絡が入りました。そこで作業を中止して皆で田圃の中を長靴で走りました。私は若かったので先頭で走って行けると思いきや、横をS先生はすごいスピードで駆け抜けてどんどん先に行ってしまいとても追い付きません。私は途中で息をついて歩いてしまいましたがS先生は最後まで走り続けたのです。


それまで私は、大学の先生は机に座っているばかりで運動神経は鈍いだろうとの思い込みがありましたが、この時以来そういう思い込みは間違っている事を思い知りました。

思い込みと言えば、似たものに美人は冷たいとか都会人はクールだとか一般的に言われますが、これらは全く根拠の無いことで美人で温かい人にも都会人で情の深い人にも沢山出会いました。この時の経験が以前このブログ(2017.6.23 天は二物を与えず?)の呟きに繋がりました。


S先生とはその後も仕事で何度かご一緒しましたが、いつも穏やかで温かく親切丁寧に指導して頂けて先生との共同作業は楽しい思い出となっています。


猛烈な台風

2020-09-07 12:39:26 | 散歩

9,200歩 (04:34-05:54)

曇り 23℃


台風10号で九州などは大変とのことで、今頃は皆さん一晩中寝ずに夜を過ごしてたろうと思いながら歩きました。

今朝は地上は無風でしたが低い雲は南東から北西に一斉に動いており、珍しいかなとこ雲の朝焼けも見られました。土手には早くもコスモスの花が咲き始め、湖面にはカモの姿がありました。


台風と言えば25年程前のこと、鹿児島県に住んでいて猛烈な台風を経験しました。電柱が軒並み倒れて3日間停電し、立木には屋根瓦の破片がブスブスと刺さったり、桜や杉の木が何本も根こそぎ倒れたりと台風の脅威を身近に感じた事を思い出しました。