霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

第三のチンパンジー

2018-04-21 22:27:06 | 読本
一昨日のブログに寄せられたコメントで紹介して戴いた、ジャレド・ダイアモンド著「第三のチンパンジー」を早速本屋に行き入手しました。自分の知りたかった様々な問いに見事答えてくれるので、夢中で読んでいます。
自然界からみた人間は生命進化の一部でしかなく、決して特別な存在ではないという自分の考えにピッタリの内容です。また、4月12日のブログで自分なりのアプローチと言っていたのは「自然人類学」という学問に位置付けられると知りました。
そして、これを手引きとして人類の将来にどんな社会を作っていけるかは、皆が考えていくべき課題であるということに、全く同感します。
まずは読み通した上で何かあれば、またつぶやいてみようかと思います。

若きいのちの日記

2017-10-18 18:22:53 | 読本
私よりちょうど10歳年上の二人が3年にわたり交換した手紙の綴りや日記ですが、読み通すには数日必要でした。ミコの言葉一つ一つに心洗われますが、中でも希望や可能性が一つずつ消されていくなかで「健康な日を三日ください」の詩は、誰しもが戻るべき所と順番との共感を持ち涙がとまりませんでした。
これまで映画でしか理解していませんでしたが、この復刻版を手にして実際を読むことができ、やっとミコやマコの気持ちに繋がった気がします。この歳になったこともあり、ご両親の辛さも胸に響きます。
この物語を知らない若い人も多いのですが、人生を思う時にきっと参考になるものと思います。大島みち子さんのご冥福を祈ります。

橋のない川

2017-09-21 12:08:30 | 読本
いつかは読もうと思っていたのですが、リタイア後に図書館で手にしてやっと全7巻を読み通すことが出来ました。内容が重く暗いものとの先入観は全く外れ、深い内容ですが牧歌的な爽やかさすら感じられて救われました。
明治大正昭和となっても、社会には封建時代の名残りが色濃く残り、容易には解消しない現実と人の心の性を、著者の住井すゑさんは人間愛を持って見事に描写しています。もしかしたら杉本まちえは著者自身ではないか、またはぬいでは?と思いつつ、次の8巻の結末を執筆することなく亡くなられてしまい、本当に残念です。
戦時中に息子の靴下のことで憲兵と渡り合ったという住井すゑさんのお姿や講演を一度でいいから直に見てみたかったです。「牛久沼のほとり」もその言葉の響きが好きで、このブログのタイトルもそこからお手本にしています。

極地を探検した人々

2017-08-14 22:51:59 | 読本
少年少女向けに書かれた、北極や南極に挑んだ探検家達の物語です。中でも、南極点を目指したアムンゼンとスコットの競争と壮絶なる結末は、思わず手に汗を握ります。
「2位じゃダメなんですか」という言葉が話題になりましたが、1位と2位では雲泥の差があることを、この本は教えています。もしスコットが1位だったら、きっと気力に満ちて、無事に生還したと思われてなりません。
著者の村山雅美氏は第9次南極観測隊の隊長で、極点旅行を成し遂げました。間近でお話を聞いたことがあります。

サザエさん

2017-08-12 01:47:34 | 読本
朝日新聞への掲載の開始は1951年4月ということなので、私の生まれた年です。ずっと朝日新聞を購読していたので、覚えている話も多く、小さい頃から面白さも感じてました。
中でも面白かったのは、壊れた傘を借りたけど駅まではずっと開かなくて、やっと開いたと喜んだら、今度は満員電車の中で閉じなくなって困った話です。
当時の世相や生活の様子もよく画かれていて、自分はこんな平和で幸せな時代を過ごしてきたんだなと感じさせられます。