霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

百足(ムカデ)

2021-02-15 13:32:13 | 地磁気観測の思い出

マムシやスズメバチと並んで身近な毒虫にムカデがいます。


木造の構内宿舎の台所や風呂場は湿っぽくムカデの格好の棲みかでした。夜寝静まるとカサカサと音がするともう寝てはいられません。電灯を点けて慌てて逃げるのを見つけたら蝿叩きやスリッパで仕留めるのですが、姿が見えない時もあってそんな時は落ち着きません。また5年ほど鹿児島で勤務しましたが南国は何でも一回り大きく、ムカデも大きさばかりでなく色艶も鮮やかでした。

先輩達からは、もし気付いた時にムカデが体の上を這っていたら慌てて振り払おうとすると間違いなく刺されるから、通り過ぎるまでそのままじっとしているようにと教えられていました。


ムカデで語り繋がれている話があります。戦後間もない頃の独身寮(一軒家で5~6人)で、Y氏が喉が乾いたと薬缶(やかん)から水を飲もうと口を付けたら、中にいたムカデに唇を噛まれてひどく腫らしたとのこと、その本人から私もその時の様子を聞いたことがあります。


安全な観測のためとは言え、どのくらいのマムシやスズメバチ、そしてムカデの命を奪ったことでしょう。彼らにしてみれば人間と関わりを持つ積もりなど毛頭無いわけで、実に罪作りをしたものと振り返るこの頃です。


ささやかな高揚感

2021-02-10 14:16:01 | 散歩

11,400歩 (10:20-12:00)

晴れ 8℃


昨日に比べたら風が無いだけでこんなにも気持ち良く歩けるのかと感じた散歩でした。花粉もまだ大丈夫でした。

湖面でキラキラ輝く昼の銀波がとても綺麗でしたが動画が添付できず残念です。写真の上層雲はどうやら何本もの飛行機雲が拡がったものと思われす。


以前犬を連れて散歩していた頃には結構知り合いが出来ましたが、一人散歩ではスレ違う時に挨拶する程度で終わりです。たまたま前を歩いていた女性を追い越しがてら一言二言話すうちに会話が弾んで、同じ歳だったことが分かり知り合いになりました。

考えてみるとこの歳で新しく知り合いが出来ることなど殆ど無いので、久々にささやかな高揚感に包まれました。





冬の旅

2021-02-09 14:23:38 | 散歩

8,200歩 (10:40-11:55)

晴れ 5℃ 風強い


再び寒波が下りて寒い日となりました。こんな時は美しい双峰の筑波山が間近に見えて散歩も楽しみです。


土手はさらに風が強く、顔にあたる筑波降ろしは痛いくらいでなぜか森進一の「冬の旅」が浮かんできて、ふとある人から聞いた私が生まれた頃の実話を思い出しました。

長野県の菅平高原と言えば今では夏の合宿で有名ですが、当時は人家もまばらで冬となれば雪が深く孤立状態となり人影など見られません。

そんな真冬、その人の知り合いの家に若い男の人が倒れ込んだそうです。聞けば東京の学生さんで恋に破れて死のうとここまで旅して来たとのこと。まるで小説のような話です。

ここ数日女性蔑視が話題となっているせいか、振り返えればおそらく男は誰しも女の人が人生の全てに見えた時もあったはずと歩きながら考えた次第です。


鬼と鬼殺隊

2021-02-07 20:16:12 | 散歩

11,200歩 (15:21-17:00)

晴れ 15℃


そろそろ杉花粉が心配になる頃ですが、今日はまだ大丈夫でした。久しぶりの夕方の散歩で金波を期待したのですが、雲が増えてきて弱い光となってしまいました。


先の木彫りで興味を持った『鬼滅の刃』の漫画(全23巻)を読みました。話は鬼達と鬼殺隊員との闘いで、登場人物は皆独特の個性を持っています。各人はそれぞれ辛く悲しい凄惨な過去を持つのですが、そこから鬼になる者や鬼殺隊になる者がいます。はたしてその分かれ道は何なのかと読み終えて考えさせられました。


また舞台に吉原遊郭が出てきますが、以前私が「おいく//青春 」 -2018.7.15- で書いた物語よりずっと深い内容です。作者の吾峠氏は31歳でとても若いのですが、実に大したものです。