NHKの番組で、サピエンスはネアンデルタール人と比較すると喉の構造が進化していて子音を明確に発声でき言葉が豊富になり生存競争に勝てたとしてましたが、私には百パーセント納得するまでに至りませんでした。
ハラリ氏は、さらに決定的なこととして、実際には存在しない「虚構」を語れる言語能力を持ったことを挙げています。
一つの集団がまとまれる上限の150人という限界を越して赤の他人がまとまるには、同じ神話(虚構)を信じ合うことで意志疎通ができて協力し合え、これがネアンデルタール人に優り追いやったとの見解を示されてます。これは私には大いに腑に落ちるものでした。
この言語技能の登場を『認知革命』と呼んで、7万年前にサピエンスのDNAに突然変異が起き獲得したと述べてます。サピエンスにとってこの認知革命こそ大きなターニングポイントとなり、その後に登場する国家、貨幣、宗教、法律等々を生み出すことに繋がるのです。
現在の社会を動かしているもの全ては人々が創作した物語であることを気づかさせ、国家とは何か、神は本当にいるのかなどの疑問に対して、これらは認知革命により生まれた想像上の産物だと、その本質がよく理解できて本当に目から鱗でした。
この第1章を読んで、ある想像をしました。
絶滅に向かうネアンデルタール人の目には、谷間の向こうで火を焚いているサピエンスの集団がどう映っていただろうかと。きっと底知れぬ不安に包まれていたことでしょう。
似た史実で、源氏に追われ都落ちした平家一族にとって、どんどん攻めて来る義経の影に不安で怯えていた思いと重なるものだと想像しました。
我々サピエンスもいつかはこんな不安を覚える状況下になるのでしょうか。今の私には次の種の登場の前に『気候温暖化』という得体の知れない影に、子や孫が直面するのではないかととても不安になるのです。
ハラリ氏は、さらに決定的なこととして、実際には存在しない「虚構」を語れる言語能力を持ったことを挙げています。
一つの集団がまとまれる上限の150人という限界を越して赤の他人がまとまるには、同じ神話(虚構)を信じ合うことで意志疎通ができて協力し合え、これがネアンデルタール人に優り追いやったとの見解を示されてます。これは私には大いに腑に落ちるものでした。
この言語技能の登場を『認知革命』と呼んで、7万年前にサピエンスのDNAに突然変異が起き獲得したと述べてます。サピエンスにとってこの認知革命こそ大きなターニングポイントとなり、その後に登場する国家、貨幣、宗教、法律等々を生み出すことに繋がるのです。
現在の社会を動かしているもの全ては人々が創作した物語であることを気づかさせ、国家とは何か、神は本当にいるのかなどの疑問に対して、これらは認知革命により生まれた想像上の産物だと、その本質がよく理解できて本当に目から鱗でした。
この第1章を読んで、ある想像をしました。
絶滅に向かうネアンデルタール人の目には、谷間の向こうで火を焚いているサピエンスの集団がどう映っていただろうかと。きっと底知れぬ不安に包まれていたことでしょう。
似た史実で、源氏に追われ都落ちした平家一族にとって、どんどん攻めて来る義経の影に不安で怯えていた思いと重なるものだと想像しました。
我々サピエンスもいつかはこんな不安を覚える状況下になるのでしょうか。今の私には次の種の登場の前に『気候温暖化』という得体の知れない影に、子や孫が直面するのではないかととても不安になるのです。