霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

低気圧の墓場(東方沖)

2017-10-27 19:32:13 | 観測船の思い出
日本に悪天候をもたらせた低気圧は、ここ北緯40度の海域を通過し低気圧の墓場(ベーリング海)へと向かいます。海は常に荒れ、波は山のように発達して船は大丈夫かなと思うくらい揉まれます。30秒程の間隔でググッと勢いよく持ち上げられ、そしてドスンと一気に落とされます。重力がかかったり無重力になったりの繰り返しで気持ち悪くならないわけがありません。
海上では風速10m/sを超えるとかなりの時化で、風速20m/sとなると葛飾北斎の絵の様に山のような波(波は巻かず頂部が崩れて風に飛ばされるという感じですが)となって人々も絵のようになります。ずっと風速20m/s以上だった航海がありましたが、さすがに参りました。
この海域では北方定点観測(1947-1953年)が実施されていました。