四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

京都へ(3) 三千院

2012-11-22 20:44:00 | 
三千院に着きました。
三千院は、最澄上人が比叡山延暦寺を建立した際に、結ばれた草庵を起源とし、何度か移転して大原に落ち着いた天台宗門跡のひとつです。明治に至り、三千院と称されるようになりました。


御殿門


客殿より聚碧園

客殿では心静かに庭園を眺める。


往生極楽院

元々三千院とは別の寺院でしたが、同じ境内にあります。


紅葉

紅葉が明るく光り、コケの絨毯には落ち葉が広がっていました。


スギゴケとカエデ


宸殿

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京都へ(2)大原を歩く

2012-11-21 22:26:00 | 
地下鉄烏丸線終点の国際会館からバスで大原に向い、終点より4つ手前の戸寺バス停で下車して東側の丘を歩き、三千院へ向かいました。

戸寺バス停→惟喬親王の墓→浄楽堂の一本杉→大原駐在所手前を右へ→三千院 (大原の里・秋の花マップ参照)


大原の風景

戸寺バス停からは丘に上る道になり、一旦森に入り、小川を亘って少し下ると、西方向の視界が開けます。この風景は、NHK-BSプレミアムの「猫のしっぽ カエル手」(ベニシアさん出演)の冒頭で出てきた大原の風景を思い起こさせます。


ウラギンシジミ♂

小さい集落を抜けた斜面にあるツバキを見ると、ウラギンシジミの雄が葉裏に逆さに止まっていました。大原は、京都の北の谷間にあり気温が低いため、もう完全に越冬態勢に入っており、翅に触れても微動だにしませんでした。
※京都の旅で見た蝶は、このウラギンシジミだけでした。


集落にて


寂光院方面

西の方に寂光院方面の集落が見えます。


三千院付近

三千院に近付くと、大勢の参拝者の姿が見られました。

                                (続く)

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京都へ(1) 東福寺・泉涌寺

2012-11-20 20:30:00 | 
晩秋の京都を訪れました。最初に東福寺へ。

東福寺


通天橋

東福寺の臥雲橋からの紅葉と通天橋の風景は一番の見所とあって、大勢の人が記念写真を撮っていました。


愛染堂



境内の紅葉は、五分くらいでした。


八相の庭


本堂(仏殿)

※東福寺は、1,236年に完成。その後そのほとんどを消失。1,347年、仏殿が再建され、禅宗寺院となる。明治14年にも火災にあいその後再建。

泉涌寺


楊貴妃観音堂

楊貴妃観音像の美しさにあやかりたいといって、女性の方たちが熱心に拝んでいました。


泉涌水屋形

この寺は月輪山の麓にあり、泉から水が湧き出ることから泉涌寺と呼ばれるようになりました。この屋形は、泉の畔にあります。


御座所庭園

※泉涌寺の主要な大伽藍は、1,226年に完成した。四条天皇以降の歴代天皇の山陵がここに営まれたことから、御寺と称される。

※東福寺・泉涌寺の資料より

11月13日の天気: 曇り、最高気温17℃、最低気温7℃(京都)
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日光浴する蝶たち

2012-11-19 14:04:00 | 南多摩
谷戸の陽だまりには、3本のヒサカキが生えており、今年の1月に左端のヒサカキ(A)の葉裏だけに多数のウラギンシジミが止まり越冬を続けていました。
昨日、その場所を訪ねると、左端と中央のヒサカキ(ヒサカキA,B)にムラサキシジミの雌が2頭翅を開いて日光浴していました。


ムラサキシジミ♀(11月18日、11:54、町田市)


同一個体

見る角度によって、微妙に青紫の色合いが変化しています。
飛んでは別の葉表に止まり、開翅するのを繰り返していましたが、やがて高い木の方へと姿を消しました。


ウラギンシジミ♀(1)

※翅表の白い部分がかなり狭い


ウラギンシジミ♂(1)

同じ頃、ウラギンシジミの雄と雌も日光浴していました。ウラギンシジミも場所を変えて翅を広げていましたが、途中、葉裏に止まって静止場所を探るような動きも見せました。1時間ほど滞在しましたが、なおも同じような行動を続けていました。


ウラギンシジミ♀(2)


ウラギンシジミ♂(2)

日光浴していたウラギンシジミとは別に、葉裏で休止しているウラギンシジミが2頭いました。止まっている葉に触れただけで飛び立ったことからみて、まだ完全な越冬態勢には入っていないと思われます。♀(2)・♂(2)の写真は、飛び立った後に開翅したところを撮影。
※完全な越冬態勢では、翅に触れた程度では飛び立ったりしません


リンドウ

リンドウの紫も鮮やかでした。

11月18日の天気: 快晴、最高気温16℃、最低気温6℃(気温データは八王子)
東京都心では強風が吹き、木枯らし1号となりましたが、こちらではさほど強い風は吹きませんでした。

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江ノ島古道を歩く

2012-11-13 13:11:00 | 湘南
鎌倉古道を歩く会の催しで、江ノ電の江ノ島駅から藤沢駅まで「江ノ島古道」を歩きました。

江ノ島駅→常立寺→本蓮寺→密蔵寺→諏訪上神社→泉蔵寺→岩谷不動→新林公園→藤沢駅

江ノ島古道は、江戸時代の庶民が江戸から藤沢を経由して江ノ島弁財天へお参りする道として利用されていました。


常立寺

日蓮宗龍口寺輪番八ケ寺の一


境内にある元使塚

1274年第一次元寇の翌年来日し北条時宗により処刑された6回目使節5名の供養碑で、正使の杜世忠(モンゴル人)のほか、漢人2名、イスラム人1名、高麗人1名のものだとのこと。元寇はモンゴル軍の来襲との認識しかありませんでしたが、イスラム人までを含む軍を組織していたとは。
モンゴル出身の朝青竜や白鵬が参拝し、新しい青の布に取り替えたこともあります。


本蓮寺 日蓮宗龍口寺輪番八ケ寺の一

1271年日蓮上人が龍口法難を免れこの寺に休息したことから、1304年に日蓮宗の寺に改められました。


密蔵寺 真言宗

中央左の木は、女優木暮実千代が1957年に記念植樹した桂の木「愛染かつら」です。


泉蔵寺

弘法大師が開いたといわれる真言宗の寺で、元は片瀬にあり、1506年にこの地に移築されました。本堂は唐破風の向拝のついた建物で屋根には鯱鉾があります。


岩谷不動

弘法大師の岩屋修行の地といわれています。


旧小池邸

谷戸と背後の山からなる新林(シンバヤシ)公園に、藤沢市内柄沢にあった旧小池邸を移築したものです。


長屋門

旧小池邸の隣にあり、藤沢市渡内の福原家の長屋門を移築したものです。


片瀬川(16:01撮影)

片瀬川に架かる橋から上流方面を見たところです。左右に川が分かれていますが、右は柏尾川、左は境川です。境川を遡れば、相模原市・町田市に辿り着きます。

晩秋の午後、はるか昔の古道をたどる静かな散策となりました。
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