四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

メサイア演奏会を終えて

2011-12-13 22:16:00 | 音楽
メサイアの全曲演奏会が無事に終了しました。

神奈川県立音楽堂で毎年行なわれるメサイア演奏会は今年で第46回。僕は初参加でしたが、一緒に参加した4名は、何年も続けての参加。控え室では、46回のうち45回参加しているという強者の方さえいらっしゃいました。総勢は約180名。
指揮は小泉ひろし先生、管弦楽は、神奈川フィルハーモニー管弦楽団です。


オケ合わせの朝のみなとみらい21方面

メサイアを歌いなれた人が多いためか、練習は本番前日のオケ合わせを含めて7回しかありません。そのせいもあって、小泉先生の熱心なご指導通りにうまく進まないないこともあり、個人練習を欠かせませんでした。僕はメサイア出演は5年ぶり、しかも歌ったことのない曲もあります。

本番の午前は、オーケストラ、ソリスト4名も勢揃いしてのゲネプロでしたが、時間的な制約があって要所要所を繋いで流す形で終わり、個人的にはあまり気分の高揚がないまま本番へ。しかし、午前中にエネルギーを温存したのが結果的には良かったようです。

幕が開けると、1000名の会場一杯にお客様を迎え、演奏がスタート。1曲目は序曲、神奈川フィルの厳かな演奏が流れ、気持ちの引き締まりを感じました。合唱が始まると、皆さん指揮に集中して声高らかに歌っているのを感じ、自分の予想を遥かに越えて納得できる演奏になりました。このギャップは一体何なのでしょう。

ハレルヤ・コーラスと終曲のアーメン・コーラスには県立生田高校グリークラブの混声合唱メンバー21名も加わり、圧巻の演奏だったと来場された方からも感想をいただきました。


県立音楽堂近くの丘より

音楽堂では、第50回に向けて「メサイア」未来プロジェクトが始動し、この「メサイアの継続」という財産を次の世代に受け渡していくために、今回、生田高校の生徒さんたちの参加が実現しました。練習中に高校生たちが2曲を暗譜で歌うので「すごいね」と労いの言葉を掛けたら笑顔を返してくれました。将来、彼ら彼女らが参加してくれたら何よりだと思います。

ソリストの4名も若手の声楽家の方達で、とても活き活きとしたソロでした。
ソプラノ 市原愛さん、アルト(カウンターテナー) 上杉清仁さん、テノール 中嶋克彦さん、バリトン 加耒徹さん。
演奏会終了後、楽屋の前で4名が一列に並んで我々を迎えてくださったので、「素晴らしいソロでしたね」と称えつつ握手を交わしました。

神奈川フィルの管弦楽と一緒に、この音響の良い神奈川県立音楽堂で多くの仲間と合唱できるとは、やはり幸せなことです。第50回に向けて参加していきたいと思います。
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クロスジフユエダシャク

2011-12-12 17:00:00 | 相模原公園・北公園
スジグロフユエダシャクの季節になったので、昨年、多数観察できた相模原公園にやって来ました。



スジグロフユエダシャクがヒラヒラと待っている雑木林です。葉が落ちた林内は明るく、笹や背の低い草がまばらに生えた林床にイチョウなどの枯葉が積もっていました。


クロスジフユエダシャク♂(1) (12月7日 12:36)

蝶が少なくなったこの季節に、スジグロフユエダシャクの雄が沢山飛んでいました。11月30日に町田の谷戸で飛んでいるのを確認しているので、この辺りでは羽化から約10日たっていると思います。飛んでいる個体を目で追うと、やがて笹の葉に止まりました。


クロスジフユエダシャク♂(2)

別の個体です。
冬に活動するシャクガ科の仲間で、エダシャク亜科に属します。
フユシャクの雌は、翅が退化し飛ぶことができません。その代わりにフェロモンを出して雄の飛来をひたすら待ちます。雄は、口が退化しているので食餌もせずに雌を探して飛び続けます。


クロスジフユエダシャク♂(3)

3番目の個体です。
羽化して10日も経つので、エネルギーが消耗してきたのか、どの個体も暫く飛んだら休止します。この辺りでは、今頃が撮影に適した時期です。


クロスジフユエダシャク♂(4)

4番目の個体です。
最初の2個体は、取りあえず目につきやすい場所に着地しましたが、後の2個体は、物陰に少し隠れるようにして休止しました。
フユシャクの仲間は全般に夜行性ですが、このクロスジフユエダシャクは昼行性で、12月に出現します。フユシャクの仲間は、天敵の少ない冬を活動時期に選んでいるのも特徴です。


ホシホウジャク (1/8000秒)

パンジーの花壇で、ホシホウジャクがホバリングしてあちこちの花を訪れていました。翅が静止して写っています。


ホシホウジャク (1/500秒)

シャッタースピードを1/500秒に落とすと、翅の動く様子を写すことが出来ました。



朝晩、急に冷え込んできたため、相模原公園の黄葉も大分進んできました。
蝶の姿は、パンジー花壇でスジグロシロチョウ2頭を見ただけです。

12月7日の天候(海老名)
晴れ。最高気温13.6℃、最低気温4.6℃
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メサイア音楽会

2011-12-10 17:24:00 | 音楽
第46回クリスマス音楽会
G.F.ヘンデル作曲『メサイア』
全曲演奏会に参加します。

12月11日 14時30分開演 神奈川県立音楽堂

http://www.kanagawa-arts.or.jp/flier/10048201f1.jpg

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ムラサキシジミ

2011-12-07 20:12:00 | 南多摩
相模原公園に何度行っても昨年のようにムラサキツバメ、ムラサキシジミに会えないので、場所を変えて、町田の谷戸へ向いました。



谷戸の入り口から歩いて行くと、ムラサキシキブの実が目に入りました。自分の目は、紫色に順調に反応しているようです。



谷戸の日向の土手には、明るい紫色のリンドウがまだ咲いていました。


ムラサキシジミ♂(11月30日撮影)

ムラサキシジミのいそうな奥まった日向の照葉樹を見ると、漸くムラサキシジミの雄がシロダモの葉に止まり日光浴しているのを見付けました。昨年は、伊勢原の里山、相模原公園、中央林間の自然公園などで次々に発見できていたのに、今年はこれが初めてです。



リュックを草の上に下ろし、ムラサキシジミを見ながら少し休憩です。



また別の谷戸へ行くと、ここでもムラサキシジミの♂が見付かりましたが、日が傾いて来たためか、直に葉の裏側に隠れてしまいました。



隣の樹木で見たウラギンシジミ♀の日光浴姿。

今度は、ムラサキツバメを探しに行きたいですね。
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伊勢原の里山へ(2)

2011-12-04 20:12:00 | 丹沢周辺
.......「伊勢原の里山へ」の続きです.........

総合運動公園に向かう坂道を上って行きます。



左には、間近に大山が均整の取れた山容を見せています。



斜面には、オオバクサフジと思われる花が南斜面に何株か咲いていました。
オオバクサフジ(大葉草藤) マメ科
林縁や野原に生える蔓性の多年草。小葉は互生し、4~10枚。花期は、8~10月
クサフジの仲間には、クサフジ、オオバクサフジ、エビラフジなど何種類もありますが、小葉の形、枚数、生息地の特徴から、オオバクサフジとしました。



暖かな陽だまりでは、空色の鱗粉を発達させたヤマトシジミ♀がコセンダングサの花を次々に訪花していました。低温型と思われます。もっと濃い青や紫がかった色合いの「青雌」にもお目にかかりたいものです。



総合運動公園で昼食にし、その上の見晴らし台へ。大山と麓の山全体が黄葉して褐色に見えます。



帰り道で立寄った龍散寺で咲くサザンカ。



各種のカエデがちょうど紅葉の見頃でした。



畑を縁どるように咲く菊の花。この季節、日が西に傾くのが早いな、と感じながら東海大学病院バス停へ向いました。
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