四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

7月の蝶の観察

2013-08-01 09:25:00 | 相模原公園・北公園
7月2日

ヒカゲチョウ

梅雨明け直前の午前、笹の茂る雑木林を歩くと、コナラの樹液にヒカゲチョウやカナブンが集まって吸汁していました。この樹液酒場でこれだけ蝶が集まるのを見たのはこの時だけ。樹液が衰えたのでしょうか。



この頃、ヒカゲチョウは数も多くあちこちで活動していました。


マイマイガ

何と言っても一番数が多かったのは、このマイマイガ。飛んでいるのを追ってもまったく止まりませんが、運良く1頭だけ撮影できました。アジサイ園でも飛んでいました。

7月9日

アオスジアゲハ

林内を青筋が黄緑色に近いアオスジアゲハが飛び、やがて地面に下りて吸水を始めました。新鮮な2化です。翅に日光が当たるにつれて、黄緑色の筋はブルーに変わっていきます。

7月15日

ヒカゲチョウ

3時過ぎに林内を歩くと、ヒカゲチョウが木に下向きに止まり、近づく別の♂を追い払いまた元に戻る行動を繰り返していました(テリ張り)。3組くらいの縄張り争いが見られました。この頃を境にその後は数が減り活動が穏やか(多分♀)になり、最近はあまり姿を見ません。


テングチョウ♀

珍しく♀がおり、地面におりて吸水していたように見えました。証拠のストローが写っておらず残念!


ヤマトシジミ♂

気がつくと、ヤマトシジミが増えてきました。

7月16日

ヒメウラナミジャノメ

2化が出現しました。眼状紋の周りや前翅の前縁、触覚にまで金色の鱗粉がまぶされていてキレイです。林床の草を縫うようにしてしきりに飛んでいました。コジャノメ2化もこの頃出現しました。

7月26日 午後3時過ぎ

コジャノメ♂

ヒカゲチョウと交代するように勢力を増してきたコジャノメが、林内の明るいところで勢力争いを演じており、足元で2頭が卍巴飛翔を見せてくれる場面もありました。写真は、その後切り倒された幹に止まりテリ張りしている♂です。


アカボシゴマダラ

笹の葉に隠れて求愛中の様子です。丸まった黄色いストローが2つ寄り添い、愛を語り合っているようですね。


クヌギの樹液酒場

カブトムシやカナブンたちが大集合していました。しかし、蝶の姿は見られません。タイミングが合っていないのでしょうか。

同じ雑木林で観察していると、ヒカゲチョウやコジャノメの出現、活動のピークなどが見えてくる楽しさもあります。そろそろイチモンジチョウが出現している頃だと想像しています。

最後までお付き合いいただき有り難うございました。
☆ しばらくお休みさせていただきます。
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3 コメント

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Unknown (silkcotton)
2013-08-01 12:08:48
樹液に集まる蝶や昆虫の様子をみられるのって素敵ですね。近所のお寺で、ふと見ると木々の樹液が噴出しているのですが、時間帯があるのか昼間では昆虫も寄ってきていません。やはり早朝から見に行かないといけないと思います。

お休みですか!又の観察情報を楽しみにお待ちしています。
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silkcottonさんへ (twoguitar)
2013-08-01 19:54:18
樹液吸汁は昆虫によって時間帯があるのでしょうかね。
樹液の盛衰もあるような気がします。暑さ・湿度、何が影響するのでしょうか。
早朝に蝶の多く集まるのを見た経験もあります。
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Unknown (shouchan)
2013-08-02 15:57:57
昨年の夏、中国系アカボシゴマダラは日本での発生の地「秋ヶ瀬公園」で見たことがあります。飛び方がアサギマダラにそっくりの上に、後翅の赤い斑点が飛んでいるときに、ぼやけて茶色に見えるため完璧にだまされました。
あえてゆっくり飛ぶ詐欺師的能力は純朴なゴマダラチョウなど一蹴してしまうかもしれませんね。
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