四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

柿の実で吸汁するキタテハ

2016-10-09 09:13:00 | 南多摩
10月4日 晴れ

日中30度近くまで気温が上がりましたが、空気はカラッとしていて谷戸では秋の気配が感じられました。

谷戸の湿地日陰にミゾソバ群落があり、そこでスジグロシロチョウ2頭が静かに吸蜜を楽しんでいました。


ミゾソバとスジグロシロチョウ


道端の斜面にあるハギの小枝にキタキチョウの蛹がぶら下がり、♀の羽化を待つキタキチョウ夏型♂2頭が蛹近くに止まり、争っていました。


キタキチョウの蛹と2頭の夏型♂


道路脇斜面上の柿の木では、熟した柿の実にキタテハ秋型が止まっていました。


柿の実とキタテハ秋型


すぐ近くの草地斜面にいたキタテハ夏型が舞い上がり、秋型のすぐ近くに止まって吸汁を始めました。幸運にも秋型と夏型のツー・ショットが撮れました。


キタテハ夏型(右)と秋型


柿の熟した実はキタテハにはよほど魅力的のようで、3本の柿の木の周辺には何頭も集まり、テリ張りしたり争ったりしていました。


近くの草上でテリ張りするキタテハ♂


中には、柿の木の枝先に枯葉に見まがうような形で止まるキタテハもいました。


枝先に止まるキタテハ


先ほどのハギの木にはツバメシジミも訪れ、産卵行動を取っていました。


ツバメシジミ♀の産卵行動


アカシソ畑では、ウラナミシジミが飛び交い、吸蜜する姿が見られました。イチモンジセセリも多く集まっていました。


アカシソとイチモンジセセリ

谷戸に里下りするミドリヒョウモンやウラギンスジヒョウモンを期待していたのですが、見られませんでした。今年は出現時期も夏眠明けの秋もヒョウモン類不作の年のようです。
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