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四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

松田山へ

2011-03-01 14:06:00 | 西湘・箱根
河津桜が満開を迎えたとNHKニュースが何度も伝えた2月25日に松田山に出かけました。予想では最高気温が20℃になるというのでコートは置いて出かける。
新松田駅を下りると平日なのに松田山行の臨時バスがピストン輸送するほどの混雑ぶりで驚きました。



河津桜と菜の花。



南風が強く、左右に大きく枝が揺れていました。その日のニュースは「春一番が観測された」と報じていました。



隣のハーブガーデンに行くとこちらは人が少なく静かでしばらく休憩。ベンチの傍にはオオイヌノフグリが咲いていて春の訪れを感じました。オオイヌノフグリはヨーロッパ原産で1890年頃東京に帰化したそうです。雄しべは2本。
早くもツクシ(土筆)も顔をのぞかせていました。



河津桜の下でお弁当の後、付近の山道を散策しました。松田山ハーブガーデンからさらに奥の方に緩やかな山道を行くと菜の花畑が山の中腹にありました。
ミカン畑や梅林を通りながら上り詰めると河南沢に架かる橋があり、そこを越えると1つ西側の尾根道に入り、中央農道と呼ばれる緩やかな下り道になります。



中央農道の左右にはあちこちにミカン畑がありましたが、ほとんどは収穫が終っていました。
小田原近辺は温州みかんの産地の北限に当たり、品種により10月中旬から12月下旬にかけて収穫されます。「青島みかん」という晩生種も多く栽培され、貯蔵性が良いので、他の産地から集荷できなくなる3月まで出荷ができるそうです。



収穫前のデコポンの木がありました。2月から3月にかけて収穫されます。



道端で休憩したところにナナホシテントウ(七星天道)が忙しなく枯草の間を歩いているのを見つけました。小枝を潜る時に器用にでんぐり返しなどしています。ここは南斜面なのでもうすっかり春の風情です。
子供の頃見た天道虫の記憶はこのナナホシテントウです。家の近くでは最近これとは別種のナミテントウを見る機会が多いような気がします。
テントウムシの仲間にはナナホシテントウの他にもシロジュウシホシテントウ(白十四星天道)とかニジュウヤホシテントウ(二十八星天道)とか7の倍数の星がある種類もあります。遺伝子に7の倍数を示す情報が潜んでいるのでしょうか、面白いものです。



そのまま平地まで下り、民家の庭先越しに松田山を見上げたところです。