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四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

自然教育園

2012-10-07 09:28:00 | 神谷町・東京
自然教育園は、東京都港区白金台にあり、都心でありながら、武蔵野の豊かな自然が残されています。
古くは、中世の豪族の館であり、江戸時代には高松藩主松平頼重の下屋敷、明治時代には陸・海軍の火薬庫、大正時代には白金御料地であった場所で、1949年に全域が天然記念物に指定され、同時に一般公開されるに至りました(自然教育園パンフレット)。


カリガネソウ(クマツヅラ科カリガネソウ属)

園内は鬱蒼とした樹木が多く薄暗い環境ですが、入口付近の幅の広い歩道脇には日が当たり、草花が観察できるよう配慮されていました。
カリガネソウは、薄暗く湿った林縁に見られる多年草。花期は8~10月。


ハグロソウ(キツネノマゴ科ハグロソウ属)

湿った林縁に見られる多年草で、花期は9~10月。花は上唇、下唇に別れる。


アカタテハ

武蔵野植物園と呼ばれる辺りは、樹木が疎らで日の差し込む明るい空間になっており、アザミが数カ所に咲き、蝶たちが集まっていました。撮影に没頭していた男性のジーパンにアカタテハが止まる。「アカタテハが止まっていますよ」と声を掛けましたが、望遠レンスなので自分では撮影できない様子。代わりに撮らせてもらいました。


アオスジアゲハ

しばらくして、その男性から「アオスジアゲハがそこに止まっていますよ」と教えてもらう。葉の上で静かに休んでいました。アオスジアゲハといえば、花の上で小刻みに翅を震わせて蜜を吸う姿ばかり見て来ましたが、身動ぎしない姿は珍しい。


アオスジアゲハ

やがて少し翅を開き加減に。そしてアザミの花へと飛んでいく。


水性植物園の池


ツリフネソウ

近くの湿原にツリフネソウが咲いていました。日影の湿地には、大群落がありました。

今日の収穫は、写真に収めることができませんでしたが、ゴイシシジミを目撃できたことです。ササの茂る小川沿いの草むらからちらちらと舞うようにして歩道に出てきて反対側の草むらに入り、一旦止まるのを見るとゴイシシジミでした。神奈川でもめったに観察できないゴイシシジミに東京の港区で遭遇するとは!
ゴイシシジミの幼虫は肉食性で、ササに付くアブラムシを食べて育ちます。

帰りに展示事務所に立ち寄ると、園内で見られるチョウが展示されていました。説明の表では、現在46種類の蝶が見られ、ゴイシシジミは「一時期見られなかったが、近年再び見られるようになった蝶」に分類されていました。


東京スカイツリーへ

2012-08-26 17:01:00 | 神谷町・東京
大阪の友人の上京に合わせて、東京スカイツリーに行くことにしました。
アウトドア派の僕がこんなに早く東京スカイツリーを上るとは、つい先週まで考えてもいませんでした。友人は、昨年の3月11日に神谷町(東京都港区)のコーヒーショップで話している時に東日本大震災を共に経験し、その後、関東で買えない物資購入などでお世話にもなった仲。スカイツリーに行こうと誘われ、嫌と言うはずがありません!

前回→「東京スカイツリー付近を歩く」

ソラマチ4階に行くと長蛇の列。夏休み最後の土曜日だから当然ですね。そこで待ち時間を利用して東武線で浅草に行き、隅田川の向こうからスカイツリーを眺めることにしました。


隅田公園からのスカイツリー(8月25日、13:59)

こちらからのスカイツリーの眺めは素晴らしく、ほとんど人がいないのは申し訳ないくらいでした。


東京スカイツリーとアゲハチョウ

花壇にアゲハチョウが来て、吸蜜をしていました。近づいても逃げないので、スカイツリーを背景にしてしばし撮影を楽しむ。


浅草サンバ・カーニバル

通りでは、賑やかに浅草サンバ・カーニバルが行われており、サンバのリズムに乗って次々にサンバ・チームの踊りが繰り広げられていました。報道では、出演が26団体で4,400人、見物客が50万人だったそうです。


スカイツリーから見た隅田川付近

チケット購入でもまた並び、合計3時間以上待ってスカイツリーの天望デッキへ。やはり家族連れや若い世代が多いですね。


東京ゲートブリッジ方面

東京湾方面は、太陽の位置の関係で少し霞んで見えました。ゲートブリッジの向こうに海ほたるが見えます。


スカイツリーの影(16:02)

近くの女性がスカイツリーの影が見えますよと親切に教えてくれました。


下りエレベーター(夏)(絞り-1)

下りエレベーターのテーマは夏。壁面上部の「夏の花火」の装飾がきれいだったので撮影。絞りが±0だと滲んだので絞り-1にしたところ、輪郭がくっきりとした写りになりました。撮影終了と同時にエレベーターのドアが開く。50秒間で330mの降下はあっという間でした。

次回は、空気の澄んだ冬の平日に来るのがいいと思っています。


東京スカイツリー付近を歩く

2012-07-12 13:45:00 | 神谷町・東京
東京下町に行く用事の前に東京スカイツリーの周りを歩いてみました。相模大野から2駅の田園都市線中央林間に行き、半蔵門線直通の押上行きに乗車。スカイツリーへは1回の乗り換えで行かれます。


東京ソラマチの真下より(7月11日14:06)

終点の押上駅で下車し、地上に出ると、スカイツリーが真上に見えました。
昨日7月11日は、東京スカイツリーの当日券発売開始日でしたが、東京ソラマチの外周を見る限りは人であふれ返るほどではなく、スムーズに歩けました。



ここからソラマチに沿って西へ歩き、太陽の当たる側へ。手前はすみだ水族館です。



東武伊勢崎線の東京スカイツリー駅に電車が入るところ。



緑の入るスカイツリーを求めて、大横川親水公園に下り、南へ歩いてみました。スカイツリーの先端だけですが、何とかランタナと一緒に1枚に納めました。



親水公園から見たスカイツリー。



親水公園で、仲良く飛ぶアオスジアゲハ。その他、ツマグロヒョウモンの雄とモンシロチョウを見かけました。



夕方(17:50)、スカイツリーの東約1.5kmの福神橋から見たスカイツリー。暑い一日でした。

※東京スカイツリーの開業日:2012年5月22日

小石川植物園へ

2012-04-16 09:25:00 | 神谷町・東京
川口市に演奏会を聴きに行く前に、小石川植物園に立ち寄り、散歩しました。ここに来たのは40年振りくらい。
どのような自然が保たれているのか、どのような蝶がいるのか興味津々です。


ソメイヨシノ “帝吉野”

都心ではソメイヨシノは散りましたが、ソメイヨシノの品種“帝吉野”が見事に咲き誇っていました。
ソメイヨシノがオオシマザクラとエドヒガンの交配種であることを実験的に確かめる目的で、国立遺伝学研究所がこの両種を掛け合わせて出来たのが“帝吉野”で、1957年に命名されています。
帝吉野は、普通のソメイヨシノよりも遅く咲きます。ソメイヨシノの品種には、大船のフラワーセンターが作出した早咲きの“玉縄桜”も知られていますね。



草地の南斜面には、レンギョウが咲いていました。この品種はチョウセンレンギョウ。



一面に咲くカントウタンポポ。カントウタンポポがまとまって残っていることから、この草地は、古くから掘り返されることなく続いていることが伺われます。



草地に咲く一風変わった花。ユリ科の植物でしょうか。

アミガサユリと教えていただきました。KAZさん有難うございました。



菜の花の咲き乱れる草地に来ると、モンシロチョウが多数飛んだり休んだりしていました。写真の中央付近に1頭写っています。ここはモンシロチョウの天国のようで、2頭が絡みあうシーン、3頭のシーン、雄の接近で雌が交尾拒否しているシーンなどが見られ活気づいていました。それらのシーンをうまく撮影できず残念です。



1頭、弱々しく飛ぶ蝶が混ざっているので見ると、何とツマキチョウ♂でした。マイフィールドの多摩丘陵ではまだ見ていないツマキチョウを今年初めて目撃するのが都心だったのは意外なことでした。



梅林の下の明るい草地に、ムラサキシジミ♀が舞い降りて日光浴をしていました。ムラサキシジミは、昨年の台風の影響で地元で観察しにくい種類の一つですが、小石川植物園で今年初めて撮影できました。

そのほか、ベニシジミ、ルリタテハ、キチョウも見られました。

小石川植物園は、約320年前の貞享元年(1684)に徳川幕府が作った「小石川御薬園」が前身で、明治10年に東京大学設立に伴い附属植物園となり一般にも公開されています。

古くから維持されているこの豊かな自然を破壊することなく後世に伝えていってほしいものですね。


自由が丘のミツバチ

2011-04-12 10:31:00 | 神谷町・東京
自由が丘の住宅街の桃の花でセイヨウミツバチが吸蜜するのを見付けたのは4月2日。住宅街なのにどこから飛んできたのかと不思議に思っていました。

2006年、銀座のビルの屋上にセイヨウミツバチの巣箱を置いて蜜を集める銀座ミツバチプロジェクトの話が報道されましたが、自由が丘でも2009年に銀座のミツバチを譲り受けて「丘バチプロジェクト」がスタートしておりました。
自由が丘の周辺には九品仏川緑道、呑川緑道が直ぐ近くにあり、駒沢公園も多摩川河原も2km先にあるので蜜源には恵まれた環境だと思います。2010年7月にはミツバチの数が10万匹にも殖えたとのことです。4月2日に住宅街で見付けたセイヨウミツバチもこの丘バチプロジェクトのミツバチだった可能性が高いと思います。



自由が丘駅近くの九品仏川緑道にて(4月9日撮影)。染井吉野の並木は緑道に沿って緑が丘駅方面へと続いています。
下の写真は、都立大学駅近くの呑川緑道にて(4月2日撮影)。こちらの緑道にも染井吉野の並木が長く続いています。



呑川緑道の染井吉野の木にスズメが数羽潜り込み、吸蜜行動をしていました。



木の上からスズメが落とした花がツツジの上に舞い降りました。メジロやヒヨドリは嘴(クチバシ)が細長いので花の内側から吸蜜できますが、スズメは嘴が短いので花の根元をちぎって蜜を舐めます。