「パスポートケースの作り方を教えて」というリクエストがありましたので、
私のやり方をご紹介します。
パスポートを入れておくポケットと、ホテルのキーやスーツケースのキーを入れておくポケットと2つあると便利なので、今日は2ポケットタイプの作り方をご紹介します。
まず、材料。
●表地A 12.5センチ×32センチ 今回は麻100%
●表地B 12.5センチ× 7センチ
●裏地 12.5センチ×69センチ 今回はブロード
●接着芯 12.5センチ×69センチ 今回は中厚。使用する生地によって厚手、薄手を選んでください。
●バイアステープ 12.5センチ/60センチ
今回は手作りのバイアステープですが、既製品でもかわいい柄物がたくさんあるので、
そちらを使うと便利です。
手作りする方は、こちらの作り方をご覧ください。
●下げ紐
今回はバイアスとお揃いで手作りしましたが、既成のコードでOKです。
手作りする場合は、生地の縦方向で細紐を作ってください。
●マジックテープ 5センチ
縫製用のもの。接着用はミシンの針が粘って縫えません。
●ナイロンのファスナー 12.5センチ以上のもの。長いものは切って使います。
裏地の裏側に接着芯をアイロン接着する。
表地Aと接着芯を貼った裏地に、図のようにアイロンで折り目をつける。
表地Aの上から1センチくらいのところに、表地とマジックテープのセンターをあわせ、マジックテープを一周ぐるりとミシンで縫いつける。
マジックテープは角を丸く落としておくと見栄えがいいです。
面倒ならばそのままでもOK。
表地Aと裏地を外表に重ねて、間にファスナーをはさみ、ミシンで縫いつける。
左端から1センチくらいのところにファスナーの務歯の頭がくるように。
ファスナーの上側と、先ほどのイラスト図の★部分を揃え、バイアステープでくるんで縫う。
やり方は、まず裏地側からバイアステープをミシンがけして、
表に返してバイアスでくるみ、端から1ミリのところをミシンがけする。
縫えたら余分なファスナーを切り落とす。
ファスナーを切り落とした後スライダーを動かすと、ストッパーがないので抜け落ちてしまいます。
これを防止するために、ファスナーのお尻のところをミシンで数針縫っておくと失敗が防げます。
ふたを閉じたときに表地側のマジックテープと位置が合うように、確認しながら縫う位置決めをし、裏地側にマジックテープをミシンで一周ぐるりと縫い付ける。
マジックテープがつきました。
表地の端に、左右1センチくらいあけた場所に下げ紐を仮止めする。
仮止めなので、ミシンでも手縫いでもOK。
表地AとBを、端を揃えて中表に重ね、1センチの縫い代でミシンがけする。
お好みで、ふたに丸みをつける。
面倒ならばそのままでOK。
Rをつけるときは、糸巻きなど、適当なものを活用して印をつけるとよい。
表地、裏地重ねたまま、印に沿ってハサミで切り落とす。
最後にバイアステープで一周くるむ。
先に片面だけバイアステープのサイドと本体のサイドを合わせて、縫い代部分を一周ミシンがけする。
このとき、バイアステープの両端は1センチほど残しておく。
カーブのところは、バイアスを引っ張り気味にすると、たるみがない美しい仕上がりになる。
バイアステープの両先端1センチを折り返す。
表にかえしてバイアスでくるむ際、今縫ったミシン目上にぴったりバイアスのサイドを合わせ、端から1ミリのところをミシンがけすると、裏側も端から1ミリのところにミシンがけされるので美しい仕上がりになる。
完成です。
下げ紐が長ければ、真ん中で一結びするとよいでしょう。
または、コードストッパーをつけてもよいと思います。
説明がわかりにくい点は、遠慮なくご質問くださいませ。
今回リクエストをいただいたのは、海外旅行に自作のパスポートケースを持っていきたいという女子大生の方からです。
若い子が手作りしてみようと思ってるなんて、すごくうれしいことですね。
ご自分で作られたパスポートケースをさげて、どうぞご旅行を楽しんで来てくださいね!