コロナ禍で一旦は躊躇するも駅からの送迎を提案され路線バスに乗るストレスや移動時間も短く、断る理由なく引き受けることにした。障害者教室の受講生は20~30歳代主体、中には60歳代もいて即戦力候補というところだ。例年なら子供や孫の年代で若干ハンディを感じていたが今年はその点で共通の話題も多くやりやすかった。
総合実務課は販売職種、技能を習得して就職に繋げるのが目的、教室にはホワイトボードと作業台がありこれが机の代わり、ゴンドラ什器と本物の商品が並べられ仕切り版や値札などが備わっている。説明少しの技能実習が殆どで、とにかく飽きさせないために楽しく学んでもらうゲームやクイズなどを取り入れていた。進捗状況によりカリキュラムの入れ替えとイメージトレーニングが不可欠でJR往復はこの時間に充てていた。
知的障害も軽度で講義中のトラブルもなく予定通り進行することができた。やや反応や理解面など難点はあるものの健常者と殆ど変わらないようでハンディを忘れるほどだった。最終回、受講生の一人がスーパーマーケットを目指す意向、講師冥利に尽きる嬉しい報告だった。
朝ドラ「エール」の智彦ではないが「人のために命を燃やせる仕事」ができることに感謝したい。