
蝉時雨に急がされ朝早く目を醒まし気持ちがアップするまで数分間待って起き上がる。真っ暗な遮光カーテンの室内で昨晩のエアコンの空気をなんとなく感じながら朝一番のトイレに立つ。因みに朝も35°C超えると蝉の鳴き声は止み猛暑がそこら中を支配する。
『閑さや岩にしみ入る蝉の声』
松尾芭蕉が元禄2年5月27日(1689年7月13日)に出羽国(現在の山形市)の立石寺(山寺)に参詣した際に詠んだ発句で「奥の細道」に収録されている。

夫婦旅・東北編!山形の山寺に向かったのは芭蕉と同じ7月で330年後のレンタカー、登山だけは自力だった。岩々の石畳を這い上がり途中で腰下し蝉時雨の中、芭蕉の俳句がこの地で詠まれたことを知る。どうにか2時間ぐらい掛けて山頂に到達、断崖に建つ「五大堂」から見下ろす絶景に感動してひと言も声が出せなかった。
今夏は東北や北海道での異常な高温気象?一体どうなっているのだろうか。