1961年4月12日、A-1ロケットによって打ち上げられた人工衛星ヴォストーク1号に乗って人類初の宇宙飛行を成し遂げたユーリ・アレクセイビッチ・ガガーリンは、手記の中でこういいました。
地球が青く見えたのは、地球をとりまく大気の粒子が太陽の光を反射したためなのです。
そして、空が青く見えるのも、これと同じ理由によるものなのです。
太陽の光をプリズムで分けてみると、虹のような七色になります。波長の短い青い光から波長の長い赤い光までの、それ らの光線は、大気中の粒子(酸素や窒素の分子、オゾンの分子、埃(ほこり)、煙、灰など)に衝突し分散します。
このとき、波長の短い光は、波長に長い光よりも散乱の角度が大きいという性質を持っています。
わかりやすくいえば、波長の長い赤、橙(だいだい)、黄色などの光は吸収されてしまうのに対して、波長の短い青や緑の光は散乱してしまうのです。
波長の短い光のうち、青がいちばん人間の目に届く率が高い色(短波長の中で最も波長が長いため)なのです。
そういうわけで、地上から見ると、晴天の日の昼間の空は青いのです。
太陽が真上辺りにある昼間は、光線が大気層を通る距離が短いことから、太陽自身は真っ白に見え、その周囲の部分からは青色が散乱されて入ってきます。
これが、前に説明したように、青く見える理由です。
一方、朝や夕方は、光線が大気層を通る距離が長いことになります。そのため、空が青味のやや減った光に照らされ、あまり散乱を受けなかった赤や黄色の光りが眼に入るわけです。そのため、太陽が赤く見えるのです。
虹は太陽光が水蒸気、水滴という プリズムを通ってできたスペクトル(可視光および紫外線・赤外線などを分光器で分解して波長の順に並べたもの。)なのです
したっけ。