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節分ってなんだ?鬼ってなんだ?豆まきってなんだ?について考える

2010-02-02 12:45:47 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

2010年の節分は明日23日です。

せつぶん【節分】

The day before the beginning of spring

まめ-まき【豆まき】

The Bean-Throwing Ceremony

鬼は外、福は内

Devils Out! Good Luck In!

節分ってなんだ?

 

Photo_4 そもそも節分とは何でしょう?本来、節分は季節の分かれ目である「立春立夏立秋立冬の前日」のことをいい、年に4回ありますが、これが室町時代あたりから立春の前日だけをさすようになりました。なぜなら、春を迎えることが新しい年を迎えることでもあったため、最も重要だったからです。

昔は、季節の分かれ目には邪気が入りやすいと考えられていました。中でも重要なのは、年の分かれ目です。旧暦では新年が春から始まるため、立春の前日の節分は、大晦日に相当する大切な節目だったのです

※立春のころに元日がめぐってきます。

古代中国では、大晦日に「追儺(ついな)」という邪気祓いの行事がありました。これは、桃の木で作った弓矢を射って、鬼を追い払う行事です。これが奈良時代に日本に伝わり、平安時代に宮中行事として取り入れられました。

Photo_3 その行事のひとつ「豆打ち」の名残が「豆まき」で、江戸時代に庶民の間に広がりました。豆を打つからまくに変わったのは、農民の豊作を願う気持ちを反映し、畑に豆をまくしぐさを表しているからです。

こうして、新年を幸多き年にするために、災いをもたらす鬼を追い払う節分行事が定着していきました。

鬼ってなんだ?

鬼は邪気や厄の象徴とされ、形の見えない災害、病、飢饉など、人間の想像力を越えた恐ろしい出来事は鬼の仕業と考えたからです。「おに」という言葉は「(おん)」に由来し、「陰」とは目に見えない気、主として邪気をさし、それが「おに」なのです。また、隠れているこわいものとして「隠人(おんにん)」が変化したという説もあります。Photo_2

なぜ鬼はあんな格好をしているのでしょう

十二支の丑というのも陰陽でいうと陰になります。鬼が住むのは鬼門である丑寅の方角なので、鬼は牛(丑)の角と虎(寅)の牙をもち、虎皮の服を着ているのです。

1

鬼はいつ、どこからやってくるのか

鬼門である丑寅は、時刻にあてはめると深夜2時~4時ぐらいで、方角でいうと北東となるため、真夜中に北東からやってきます。

豆まきってなんだ?

節分の豆まきは、災いをもたらす鬼を追い払い、新年に福を呼び込むための行事ですが、そもそも豆で鬼をやっつけることができるのでしょうか。

大豆には霊的な力が宿ると信じられており、神様への供え物としても使われていままた、節分の豆まきは、宇多天皇の昔、鞍馬山の僧正谷に住んでいた鬼神が都に侵入しようとしたので、毘沙門天のお告げによって豆を煎って鬼の目をつぶして、災害を逃れたということが始まりとされています(射る魔目)。

魔の目(魔目=まめ)に豆を投げつけて魔を滅することにも通じます(魔滅=まめ)。

どんな豆を使うのか

豆まきには大豆を用います。大豆は必ず炒り豆でなくてはいけません。これは、拾い忘れた大豆から芽が出てしまうと縁起が悪いためで、「炒る」が追儺(ついな)の射る」にも通じるからです。

炒った大豆を「福豆」といいます。節分用に市販されているものは、大概炒ってあるのでそのまま使えます。

さらに、福豆は神様の力が宿るように、豆まきをするまで神棚にお供えしておきます。

私の住む北海道では大豆ではなく落花生を使います。これは、拾って食べることが出来るからです。

いつ豆まきをすればいいのでしょうPhoto_5

鬼は真夜中(丑寅の刻)にやってくるので、豆まきは夜のほうが効果的です。また、できるだけ家族全員揃ってやりましょう

誰がまくのでしょう

一家の幸せを願う行事なので、本来は家長の役目です。また、厄年の人、年男や年女がいる場合には、その厄祓いの意味でも適任です。

どうやってまくのでしょうか

窓を開けて「鬼は外!」と外へ向かって2回まき、鬼が戻らないようすぐに窓を閉めてから、「福は内!」と室内に2回まきます。奥の部屋から順番に、最後は玄関までまいて、家中の鬼を追い出します。

玄関だけを開けておき、奥の部屋から順番に「鬼は外!」と玄関のほうに豆をまき、最後は玄関から外にまいて、家中の鬼を追い出し、家の中に向かい「福は内!」とまき、玄関を閉めますます。「福は内!」は最後の一回だけというのも聞いたことがあります。

家庭内での豆まきでも「鬼」の付く姓(塚、頭、九庭、など)の家庭では「鬼は内」または「鬼も内」の掛け声で豆をまくそうです。

胸のあたりで枡を持ち、そこからまくような感じで下手投げをすると、豊作祈願の豆まきに通じ、心に潜む鬼も祓えます。豆をまく姿勢が種まきと似ていることから、豊作祈願に通じるのです。

豆はいくつ食べるの?

豆まきがすんだら、1年間無事にすごせるよう願いながら、自分の年齢よりもひとつ多く豆を食べましょう。福豆を食べることで邪気を祓い、病に勝つ力もついて福を呼ぶとされています。ひとつ多く食べるのは、こうした伝統行事は数え年(生まれた年を1歳とします)で考えるからです。

全部食べきれないという方は、「福茶」を飲む方法でも構いません。

ふく‐ちゃ【福茶】

元日に若水を沸かし、中に黒豆・結び昆布・梅干し・山椒(さんしょう)などを入れた茶。また、結び昆布と小梅干しに湯または煎茶を注いだもの。正月・節分・大みそかなどに飲んで長寿を祝う。正月のものを特に大福茶(おおぶくちゃ)という。《季 新年》

辞書:大辞泉

Photo  余談ですが、桃太郎の話ですが、何故桃太郎なのかは追儺(ついな)」桃の木で作った弓矢に因んでいることだと思います。猿(申)、雉(酉)、犬(戌)については方位図の鬼門に相対しているからなのだと思います。方位図で御確認下さい。

したっけ。

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