ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

『へたも絵のうち』・熊谷守一記念館

2007-10-24 05:40:00 | 
次に向かったのが、車でならすぐ近くの『熊谷守一記念館』です。




歩いていったら、どれ位かかるのかチョット判りません。

     

生存中に記念館を建てる話があったのでしょうね。守一自身の字で『熊谷守一記念館』と書かれています。

中には土門拳が撮った守一の写真も飾られてありました。

     

この階下に作品が展示されています。

熊谷守一は97歳まで絵を描き続けました。エライ長生きです。
ここ付知町出身で、若い頃は日庸として材木を川で運ぶ仕事をしていたこともあるそうです。

1968年と72年に文化勲章なんか要らんと言って、オカミに楯突く飄々とした画家でした。
『絵でも字でも うまくかこうなんてとんでもないことだ』流の人です。

     

裏の付知川の方の庭に何か訳の解らんモニュメントがありました。
付知川は幅の狭い川やなぁと思っていたら、上流に行くに従って川幅が広くなっていく妙な川です。

守一の言葉の中にこんなものがありました。
『学校の先生はしょっちゅう偉くなれ、偉くなれと言っていました。しかし私は人を押しのけて前に出るのが大嫌いでした。人と比べて、それよりも前の方へ出ようというのがイヤなのです。偉くなれ、偉くなれと言っても、みんなが偉くなってしまったらどうするんだ、と子供心に思ったものです。』

今の市場優先、競争社会への強烈な批判ですよね。
私も余生をそのような考え方で生きていたいものです。

     

表に出るとモミジが少し紅葉しています。


ところで、運賃・小屋の使用料・夕食での暴飲暴食・朝食・入湯・昼食・入館まで全部込みで参加費10,000円でした。安いの何の、一人なら高速代だけでも往復13,000円ぐらいかかりますものね。


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