仙厳園からバスに乗り、鹿児島中央駅18時7分発の指宿行きの電車に乗りました。単線なので途中行き違いの列車を待ったりするので1時間以上かかります。やっとの思いで指宿駅に到着しますが7時を大幅に回っており、駅からどうやって予約した今宵宿泊のホテル・白水園まで行くのかも分かりません。迎えの車も来てないようですし、N田君が電話をかけて聞いてくれますが、なんとタクシーで来いと言われたようでした。エラくサービスの悪いホテルです。串本ならダイワロイヤルでも浦島でもバスで迎えに来ますよ。
でもこれもタクシー業界を救う政策なのかも知れないなどと、エライ優しい言葉をかけるN田君、タクシー業界よりはるばる大阪からやってきた私を救ってくれ!ホテルに着いても玄関まで相当走りましたね。敷地の広いホテルでした。でもホテルの写真は一枚もありません。すでに夕食時だったので誰も居ない大きな風呂に入り、早速夕食にありつきました。指宿名物だと言う砂風呂なんか時間が無いので入れませんでした。
翌朝はこともあろうに大雨、バイキング形式の朝食をとり、10時には鹿児島中央に戻って、予約しておいたレンタカーを借りに行かねばなりません。こんなことなら前日夕方からレンタカーを借りて、指宿まで車で行ったら良かったのにと思ったのでした。何故なら行きたいと思っていた知覧町は鹿児島市から見るとかなり指宿寄りなのです。
それでも鹿児島市に近づくにつれて雨も止み、レンタカーを借りて知覧に再出発したのが11時を回っていました。鹿児島中央駅に着くと、この日は火山灰が降っています。車はN田君が運転してくれたので、車窓からも灰のひどさが写せます。
知覧武家屋敷に着いたのはもう12時を回っていました。無料の駐車場は無いかと探したのですが、なかなか無いので諦めて適当に停めたのが間違いだったのか、武家屋敷がどれぐらいの規模なのかも知りませんから、回るのにどれぐらいの時間がかかるのかも分かりません。駐車料金は200円ですが、1時間を超えるごとに50円払わねばなりません。
入口らしきところの橋を渡って、どのようなところなのだろうと胸をワクワクさせながら歩くのですが・・・
橋を渡りきったところの先に無料の駐車場があるではないですか。つまり鹿児島方面から来ると、最初の左側に見える橋を渡れば、無料の駐車場に行けるのでした。門には白文字で来庭園、見えにくいですが黒字で無料駐車場と大書きしてあります。一度支払ってしまったものは仕方がありません。矢印に沿って武家屋敷の見学です。
最初に入ったのがこの屋敷、『森重堅』邸です。中央に2枚の障子戸がありますが、両方とも玄関です。敷石の先にある玄関が殿様用だとか、左側は家人用ですね。何となく殿様にとっては物騒な感じを受けます。
実はこの屋敷は順番から言えば一番最後のものだそうで、私たちは順路を逆に歩いているわけです。この屋敷の庭だけに水の入った池があるそうで、後の屋敷の庭はすべて枯山水なのだそうです。
そしてこの屋敷には他の屋敷には見られない土蔵がありました。
この森邸は亀甲城址に一番近く、つまり、城に一番近い屋敷で、近辺では一番偉い武士が住む家だったのです。
このように敵の侵入に備えた家もたくさんありました。沖縄の家の造りを連想させます。
時間も12時半を回っていて、お店になっている屋敷があったので入って昼食をとることに、軒先はかなり狭苦しく感じました。この門ではありません、写真は撮っていませんが、上がり框のある入り口です。
高城庵と店の名前が付いていますが、高城家の屋敷ですね。
高城家の庭の様子、窓側の席に向かい合って座らされましたが、テーブルは小さくて一人分しか載せられないので、N田君は別途お盆に載せて食べなければならなかったのです。
注文してから10分ほど待たされました。
N田君が注文した冷たいうどん定食、武家が常にうどんを食べていたかどうかは知りませんが、肉気は無く野菜中心で、如何にも武家の食用に資するものと言う感じです。
私は蕎麦定食、うどんが蕎麦に変わっているだけですが、右上の徳利はお酒や焼酎ではありません。因みに蕎麦湯です、早合点なさらないように、念のために書いておきます。
上の黄色いのはカボチャを裏ごししたようなもの、ご飯には稗が混じっていました。N田君は粗食だと喜んでいましたが、結構美味しかったですよ。
高城庵の全体の様子、結構広く襖で仕切ればいくつかの部屋が出来そうなので、ここで泊まれるのかと尋ねると、泊まれませんと言われてしまいました。
ガラス戸に嵌められたガラスはかなり古いものらしく、よくよく見ると表面がいびつで平らではありませんでした。
家に居りながら、ただで。。見せて頂いて良いかと、それでもただに勝る物はなし、
せこい。。ですか?
写真集、今回も、ホント良いですね。。。
鹿児島からレンタカーが正解でしたね。タクシーと駐車場料金は納得いきませんが、武家屋敷のこんな所で、のんびり油物のない生活もたまにはいいかもね。
ところで、今回の梅雨災害で紅乙女の裏山が倒壊して、巨峰畑と地下ワインは土砂で埋もれる被害、レストランのすぐそばまで土砂が流れてる状況です。
紅乙女の工場では山は岩盤が固いと言ってませんでした?あのオヤジ、一杯食わせ者かも知れませんね。
油物の無い食事、たまにではなく、毎日続けた方がいいのでは・・・?
こちらは天気が良いですね。朝晩も涼しくて、快適です。昼は暑いんで、釣りに行こうかと悩んでいます。
明日は串本古座高校の野球の応援に行くつもりです。