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串本にやって来た当日は寒かったものの、風のさほど吹くこともなく翌日からは暖かで、絶好の釣り日和が続き、前日は誰も釣りをしていなかった大島港に出向いてみました。波止場に着いたのは11時半ごろ、ところがこの日は先客が二人います。一番釣りたいポイントは彼のオッサンではありませんが、見たことのないオッサンが一人でポイントを占領しています。もう何度もこの波止場に来ているので、いつも来ている人の顔や服装は覚えてしまっているのです。
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あの独りでポイントを独占していたオッサンでも、荷物は散乱すること無くひと所に纏めていましたが、この日のオッサンはそこら中に荷物をほったらかし、写真では見えませんが、糸やハリを地面に放りだしたままなのです。釣りをする精神に欠けていますね。他の人の邪魔になるとかという以前に、何か起こった時に急いで帰れるという心準備が無いのでしょうね。竿はあんなに向こうでタモはこっち、大物が掛かった時にはどうするのかと思いますが、タモを持ってる割には大物を釣った(釣れた)ことが無いのかも知れません。向こう側の人との間でも釣りをすることが出来ましたが、手前側が誰もいなくて邪魔にはならないので、図々しいことは止めておいて、釣りにかかりました。
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いつものネコとサギが魚をくれんかいなと待っています。でもなかなか魚が釣れません。ヒョコッとウキが沈みますが、もうそれでエサが取られています。直径で1cmぐらいはあろうかと思うほどのペレット、小さなグレでは一息に飲みこむのは無理だろうとは思うし、グレのアタリではありません。グレはエサを喰ったら底へと潜るので、ウキがスゥーッと底へ潜って行くのです。
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1時半ごろになって、ようやくグレのアタリ、あわせて釣り上げると掌サイズのコッパグレでした。ネコにあげるとサッサと咥えて大裕丸の家の門の中に入って行きます。
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続けざまに同じサイズのグレ、釣れ出すと続くものなのです。回りを見てもネコもサギもいないので、海へ帰してやりました。
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2時ごろに釣れた同サイズのグレ、これより前に一度手元にゴンというアタリがあり、これは大きいぞと思った途端に掛かりが浅かったのか、ハリがすっぽ抜けてしまいました。まぁ、初日としてはこんなものかと3時前には片づけて帰ったのでした。
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