今日の「 お気に入り 」 。また 、ひとつ いい本に 出会った
ような気がする 。
引用はじめ 。
「 『 選択 』は 、不思議な出来事だ 。選択する前は 、どれ
でもよかった 。選択した後は 、ひとつに決まっている 。
これが 、選択する 、である 。
誰もが 、選択しながら生きている 。
なぜ 、それを選択するのか 。理由はあるだろう 。でも 、
理由からストレートに選択が出てくるのなら 、それは選択
でさえない 。ほかの選択肢があるから 、迷う 。迷ったま
までは困るから決める 、のである 。
つまり 、決めるけれども 、実は 、理由ははっきりしない 。
そして 、決めることで現実が開けていく 。曲がり角を曲が
るように 。そして新しい自分になる 。 」
「 結婚を考えてみよう 。
結婚する前は 、まだ結婚を決めていない 。ほかの誰かで
もよかった 。でもこのひとに決めた 。理由ははっきり言え
ない 。( 理由をすらすら言えるひとがいたら 、お目にか
かりたい 。 )でも決めた 。後戻りのきかない選択である 。
そして新しい自分になった 。
ほかの選択も 、同じことだ 。
さまざまな選択を重ねて 、自分は自分になり続けている 。
学校も 、就職も 、 ・・・ 。自分が自分なのは 、確かな
ことに思えても 、じつはあやふやな 、選択の積み重ねの
結果だ 。 」
「 自分を自分にしている 、選択の積み重ねは 、自分の『 運
命 』ではないのか 。
運命と言うのは 、自分で決めているようでいて 、実は 、
思い通りに決めているわけではないからだ 。( ここは 、
微妙なことを言っている 。わかります? )
決めているのに 、決めていない 。人間のやることには 、
こうしたことがままある 。 」
( 出典:橋爪大三郎著 「 死の講義 」ダイヤモンド社刊 所収 )
人間が死んだら 、どうなるかを 、自分で決めるための本 。よりどりみどり 。
先を 、先を 、読みたくなりますよね 。