今日の「お気に入り」は、中野孝次さん(1925-2004)の著書「ローマの哲人 セネカの言葉」より。
「 その人の生き方のように人はしゃべる。人の話し方を聞けば、生き方がわかる。
『手紙』114-1」
「 問題は、君が何を書くかであって、どう書くかではない。それも書くためにでなく、考えるために書け
ということです。君が君の考えを自分独自のものにし、それに君の刻印を押せるように。誰の話し方であ
れ、君がそれを神経質に磨かれ推敲されていると認めたら、その著者の心はつまらぬことで一杯なのだと
思っていい。大きな人物は、何を言うにしろ、ゆったりと自信にあふれた話し方をします。彼が話すこと
はすべて他人への配慮よりも、自己への信頼がひびいています。
『手紙』115-1・2」
( 中野孝次著「ローマの哲人 セネカの言葉」岩波書店刊 所収 )
「 その人の生き方のように人はしゃべる。人の話し方を聞けば、生き方がわかる。
『手紙』114-1」
「 問題は、君が何を書くかであって、どう書くかではない。それも書くためにでなく、考えるために書け
ということです。君が君の考えを自分独自のものにし、それに君の刻印を押せるように。誰の話し方であ
れ、君がそれを神経質に磨かれ推敲されていると認めたら、その著者の心はつまらぬことで一杯なのだと
思っていい。大きな人物は、何を言うにしろ、ゆったりと自信にあふれた話し方をします。彼が話すこと
はすべて他人への配慮よりも、自己への信頼がひびいています。
『手紙』115-1・2」
( 中野孝次著「ローマの哲人 セネカの言葉」岩波書店刊 所収 )