2004年締めくくりの「お気に入り」のひとつは、山本夏彦さんの著書の中から書き留めた
ものです。
「私たちはある国に住むのではない。ある国語に住むのだ。祖国とは、国語だ。それ以外の何ものでもないという言葉を私は
シオラン『告白と呪詛』で発見した。」
もうひとつの「お気に入り」は、中野孝次さんの著書の中に引用されている永川玲二という人の次の言葉です。
「オクニノタメに人間がいるわけじゃなくて、人間のためにクニがあるんだから。カントリーやネイションにしても、いろんな
人間がいるという、そっちからまずかんがえないとおかしなことになってしまう。」
「国境線をすこしでもやわらかくするためには、それと張りあえるぐらい強くて、もっと大きい、あるいはもっと小さい輪郭の
線が、地図上でたくさん交錯するしかないだろう。」
ものです。
「私たちはある国に住むのではない。ある国語に住むのだ。祖国とは、国語だ。それ以外の何ものでもないという言葉を私は
シオラン『告白と呪詛』で発見した。」
もうひとつの「お気に入り」は、中野孝次さんの著書の中に引用されている永川玲二という人の次の言葉です。
「オクニノタメに人間がいるわけじゃなくて、人間のためにクニがあるんだから。カントリーやネイションにしても、いろんな
人間がいるという、そっちからまずかんがえないとおかしなことになってしまう。」
「国境線をすこしでもやわらかくするためには、それと張りあえるぐらい強くて、もっと大きい、あるいはもっと小さい輪郭の
線が、地図上でたくさん交錯するしかないだろう。」