坪内正人Blog

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「職場」を去る障害者なぜ?

2006-07-03 21:07:30 | 今日の出来事
 たった今、19時30分からテレビの2チャンネル(NHK総合)で、クローズアップ現代という放送がありました。きっと多くの皆様がご覧になられてたと思います。

 そのタイトルが、・・・「職場」を去る障害者なぜ?~自立支援法の波紋~
 であります。

新法・障害者自立支援法が成立して早や3ヶ月が経過いたしました。「さて今どうでしょう」ってことです。私自身議会の場でも随分質問も主張もさせていただきました。


      テレビでは、「障害者1割負担の波紋」の具体的事例として

沖縄県浦添市の授産施設に通うAさんは、「働いて得た授産工賃よりも、利用料つまり負担料の方が上回る」・・・いったい何のために働いているのか。
 また、筋ジストロフィーを抱える女性は、母との二人暮らしで「母」の老齢年金と「自分」の障害年金のみで生活をされています。・・・生活が成り立たない。


            これが、現実なんです! 

 一方、施設運営も苦境に立たされているんです。
簡単に言うと「人数×支援費」という計算が「日数×支援費」という計算に変わったんです。それは、どういうことかというと、重度の人はどうしても休みがちになります。・・・目減りするんです。そうなると、無理をしてでも通わせるってな現実も起こっているんです。

            これが、現実なんです!

 そうなると、たとえば施設が利用者を選ぶ・・・・本来あってはならないことが起こり得る!

        こんなバカなことが許されるはずがありません。



 確かに、働くことが可能な人に就労支援を積極的に行うという事は大いに賛辞を贈りたいと思う。
     でも、でも障害程度の重い人には厳しい法律です。


今、新制度の問題点を訴えるシンポジュウムが各所で行われています。なぜなら、先の見通しを不安視する声が、あまりにも多いからです。


 ここで、今ここで、もう一度本気になって考えて行かなければならないと私は思います。


 「どんなに努力しても、一般就労へと不可能な人たちを どう支援していくか」
 この視点が、本当の支援法の「要」ではないでしょうか!・・・私は、こう考えます。