若殿の気ままな独り言

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“目の日焼け”にご用心! 白内障の原因にも

2014-07-23 10:00:00 | 健康、フィットネス
 日傘を差したり日焼け止めを塗ったり、肌の紫外線(UV)対策が進むなかで、見落とされがちなのが「目」だ。きちんと対処をしておかないと、白内障などさまざまな障害を引き起こす原因になりかねないという。目の紫外線対策を専門家に聞いた。(以下、日経ライフから一部抜粋)

『 金沢医科大学眼科学講座主任教授の佐々木洋さんによれば、紫外線が引き起こす目のトラブルのうち、急性障害としては、結膜(白目の部分)の充血や、角膜(黒目の部分)が炎症を起こして激痛が走るいわゆる雪目などがある。症状が軽い場合は、炎症を抑える目薬などで対処できるが、重症の場合は痛みが引くのを待ってから治療することになる。

放置で失明も
 一方、慢性障害の代表は、水晶体が濁って視力が低下する白内障。いったん発症すると、薬で症状の進行を遅らせることは可能だが、濁った水晶体は元には戻らない。視力を回復させるには、手術によって濁った水晶体を取り除き、人工の水晶体である「眼内レンズ」を入れる必要がある。

 白内障は強い紫外線を浴びることでも発症するが、糖尿病などの生活習慣病が原因となっている場合もある。 結膜が盛り上がって角膜にかぶさる翼状片も慢性障害のひとつ。悪化すると手術が必要になる。佐々木さんは「放置すれば失明につながる可能性もあり、軽視は禁物」と警鐘を鳴らす。

 目の紫外線対策として専門家がまず勧めるのが、UVカット機能付きのサングラスの着用だ。最近の市販のサングラスは多くがUVカット機能を備えている。ただ、そうでないものも含まれているので、購入の際にはよく確認しよう。
 誤解しやすいのがレンズの色だ。色が濃いほど紫外線を通しにくいイメージもあるが、色とUVカット率は関係がない。むしろ、UVカット機能のない色の濃いサングラスは、「かけた時に暗く感じるため瞳が大きくなり、そこから紫外線がどんどん目の中に入って眼障害が起きやすくなる」と水戸市の小沢眼科内科病院院長、小沢忠彦さんは注意を促す。

 紫外線は眼鏡の横からも入ってくるため、「できればスポーツグラスのようなフレームのものが望ましい」と小沢さん。 サングラスをかけることが日常化していない日本では、サングラスの着用に抵抗を感じる人も少なくない。そうした人は、度の入っていないUVカット機能付きの眼鏡をかけるのも一つの手だ。

 今は普通の度付き眼鏡も大半がUVカット仕様になっている。みさき眼科クリニック(東京都渋谷区)院長の石岡みさきさんも、「外出の際はUVカットの眼鏡をかけるようアドバイスしている」。そうした眼鏡やサングラスをした上で、つばの大きい帽子をかぶったり、紫外線を防ぐ仕様の日傘を差したりすれば、効果がより高くなる。

 コンタクトレンズも最近は多くがUVカット機能を備えている。金沢医科大学の佐々木さんは、コンタクトなら運動の際にも邪魔になりにくいとして利用を勧める。紫外線のカット率には差があることもあるので調べてから選ぶようにしよう。
 過度の紫外線を浴びてしまうと、障害の発症を防ぐ有効な手立てがない。それだけに紫外線をなるべく浴びないようにする対策が重要だ。

子どもに対策を
 小沢眼科内科病院の小沢さんは子どもの紫外線対策は大人以上に重要と説く。「子どもは屋外にいる時間が長く、紫外線に対する感受性も高い。子どものころに浴びて体内に蓄積された紫外線が、大人になってからさまざまな症状を引き起こす恐れがあると考えられている」

 紫外線対策に取り組んでいる大古里 育ちの森幼稚園(さいたま市)では、園児100人余りのうち2~3割がサングラスをかけて登園している。太陽が低い位置にある朝は、日中よりむしろ紫外線が目に入りやすいからだ。
 登園後もサングラスをかけている園児も数人程度いるという。園長の石関健さんは「自身の紫外線対策に熱心な親は、子どもの紫外線対策にも関心が高い」と話す。

 埼玉県和光市のピーカブーは「エポカル」というブランド名で、主に子ども向けの紫外線対策ウエアやサングラスなどを販売している。同社代表取締役の松成紀公子さんは、「子どもは着心地や付け心地が悪いと着用を嫌がるので、受け入れられるデザイン肌触りのものを選ぶことが大切」とアドバイスする。

注意喚起の取り組み強化を
 外国では、国を挙げて目の紫外線対策に取り組んでいるところもある。
 オーストラリアでは1980年代に本格的な紫外線対策を導入した。特に子どもの健康被害予防に力を入れており、学校によってはサングラスの着用が義務付けられる。
 2200万人以上の白内障患者のいる米国では、環境保護庁が「外出時は、曇りの日でも紫外線カット機能付きのサングラスを必ずかけるよう」呼びかけている。

 日本では、顔や腕などに比べ目の対策を意識している人はかなり少ない。環境省が「紫外線環境保健マニュアル2008」を作成したが、今後さらなる注意喚起の取り組みが必要だろう。   』







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