若殿の気ままな独り言

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東京23区で、定住者の割合が高い区、低い区は何処? そして定住の傾向は・・・

2012-05-26 10:00:00 | 世事雑感
国勢調査のデータから、東京23区で定住、移住についての興味深い分析があったので、紹介します。(以下、DIAMOND onlineから一部抜粋)

『 昨年東京都が実施した「都民生活に関する世論調査」によると、「今住んでいる地域に今後もずっと住みたい」という23区民は77%。エリア別にみても、押しなべて高い定住意向が示されている。では、実態はどうか。今回は、国勢調査のデータを見ながら「定住」と「移住」にスポットを当てて地区ごとの特性を見て行こう。

住みにくかった? 憧れの街
「生まれてから一度も引っ越しをしたことがない」。究極の定住者ではあるが、東京23区に住む20歳以上の人の中に5%しかいない。少しハードルを下げて、20年以上現在の場所に住み続けている人(以下、「20年以上の定住者」と呼ぶ)は36%。ほぼ3人に1人だから、上述した8割近い定住意向との差は大きい。住み続けたいとは思っても、そう簡単ではないのが現実のようだ。

 20年以上の定住者の割合がいちばん高いのは台東区。以下、葛飾区、足立区、北区、墨田区と下町が続く。「生まれも育ちも葛飾柴又」が謳い文句の寅さんは、住所不定のフーテン暮らしながら、心の中はいつも下町の人たちと繋がっている。下町人情と定住性。この2つの間には、切っても切れない関係がある

 一方、低い方は中央区、港区、世田谷区、目黒区、千代田区の順。都心3区が顔を揃えているが、ここには人口急増の影響がある。例えば中央区は、過去10年間の人口増加率が69%。港区、千代田区も3割前後の伸びだ。だから、居住期間が短い人が多くなるのも無理はない。ところが、世田谷区と目黒区の人口増加率は、23区の中では低い方に入る。にもかかわらず定住者が少ない。世田谷、目黒というとリッチな山の手の代表選手だが、憧れの街は意外と住みにくいのかもしれない。



現代版「孟母三遷」
 20年以上の定住者の割合を年齢別に追ってみよう。20代~40代は、15~19%で大きな変化はない。50代前半になると少し上がって29%。以後、50代後半42%、60代前半53%、65歳以上68%と増加していく。高齢になるに従って居住年数の長い人が多くなるのは当然だが、増加のカーブは50代後半を境に急増する。その20年前というと、30代後半。どうやらこの年代に、定住が始まるカギが潜んでいそうだ。

 ガラリと視点を変えて、子どもの定住状況。こちらはまだ生きて来た時間が短いから、「生まれた時からずっと住んでいる」を指標としよう。0~4歳は62%、5~9歳が29%、10~14歳が19%。5~9歳に大きな転換点がある。親の年齢でいうと、30代後半から40代初め。2つの結果は、ほぼピタリと一致する。

 この時期の家族にとって、最大のエポックは子どもの入学だ。子どもが小学生になると、地域に腰を据えた生活が始まり出す。逆にそれまでは、理想の住まいを求めて引っ越しを厭わない。現代版「孟母三遷」の実践である。

 年齢と定住性の間にはもう一つ転機がある。その答えは、20年以上の定住者比率の区別順位を年代別に比べると浮かび上がってくる。比較の指標は、順位同士の相関(順位相関係数)。30代を基準にすると、20代は0.82、40代が0.93、50~64歳は0.87。ところが65歳以上では、0.28と順位構成が全く変わる。

 特に変化が激しいのは、30代の14位から65歳以上では2位におどり出る中野区と、18位から3位にランクアップする渋谷区。若者の街のイメージが濃い両区だが、お年寄りにとって暮らしやすい街という側面も持っているようだ。

同じ区内なら定住のうち
 定住を知るには、移住の実態を知ることも大切だ。国勢調査でわかるのは過去5年間の動きだが、傾向を捉えるにはこれで十分だ。

 まずは区境を越えて引っ越す転出入から。転入者比率(2010年の居住者のうち、5年前は区外に住んでいた人の割合)の1位は中央区、2位千代田区、3位港区。人口増加率が高いから、転入者が多いのは当たり前といえばそれまでだが、転出者比率(2005年の居住者のうち、この5年間で他区に引っ越した人の割合)の1位が千代田区と聞くとどうだろうか。

 中央区の転出者比率は7位、港区は4位。他にも、転出上位と転入上位はきれいに重なっている。両者の順位相関係数は0.76。例外は、転入6位に対し転出22位の江東区だけ。ちなみに、江東区を除いた22区の順位相関係数は、0.89にアップする。人がたくさん入ってくる区。それは同時に人がたくさん出ていく区でもある。このダイナミズムがあるからこそ、人口が増えるのだ。

 移住のもう一つのパターンは、同じ区のなかでの転居だ。統計用語では自区内移動という。自区内移動の実態を探るため、再び順位相関係数に登場を願おう。5年間の移住者に占める自区内移動者の割合と、5年間引っ越さなかった人の割合。この両者の順位相関係数は0.79。はっきりと相関関係が認められる。

 5年以上の定住者の割合と20年以上の定住者の割合は相関係数が0.89だから、これらを繋ぎ合わせると、定住性の高い区では、たとえ引っ越しをしなければならなくなったとしても、同じ区内に引っ越す人が多いことになる。言葉を変えれば、定住という概念が区のレベルにまで広がっている。なるほど、生まれてから一度も引っ越しをしたことのない人に出会うのは稀だが、同じ区や市に住み続けている人は結構多い。



電車を変えない“モビリティ”
 最後のテーマは、転入者はどこから引っ越してきたのか。転出者はどこへ引っ越していくのかだ。分析し出すとキリがないので、都内多摩地域と埼玉、千葉、神奈川の周辺3県に的を絞ることにする。

 それぞれの地域別の転入者比率と転出者比率(都内多摩地域は転出入者全体に占める割合、周辺3県は他県との転出入者に占める割合)の間には、一目瞭然の関係がある。順位相関係数で示すと、最低の神奈川県でも0.91。最も高い千葉県では何と0.98にのぼる。

 転入、転出に関わりなく上位を占める区を挙げていこう。都内多摩地域では杉並、世田谷、練馬。埼玉県は北、足立、板橋。千葉県は葛飾、江戸川、江東。神奈川県は目黒、大田、品川。すべて線路でつながっている。埼玉県と豊島区、千葉県と中央区、神奈川県と港区などが深い関係を示すのも、沿線を考えると理解できる。

 俗に、東日本出身者は東京の東部を、西日本出身者は西部を好むといわれる。しかし、これは根拠なき都市伝説のようだ。例えば、東北6県から転入してきた人の住まいは、板橋区、中野区、杉並区、北区の順で、法則性は見つからない。だが、何らかの理由で住み始めた街との関係は、将来にわたって続く

 2010年人口に対する、転入・転出・区内移動を合せた総移住者の割合は、23区平均で46%。9つの区で5割を超える。この大いなる流動性のなかにあっても「同じ電車に乗る」という枠組みは維持されていく

 量は多いが、範囲は狭い。東京のモビリティは、大きいというべきなのだろうか、小さいというべきなのだろうか。 』

殿自身も上記の分析結果に沿う形で、渋谷区・代官山、港区・西麻布を経て、この地に終の棲家を構えましたが、渋谷をキーに転居したということですね。確かに見ず知らずの土地に移住するなんて、とても考えられませんでした。


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5/24に続いて、昨日25日もランクインしました。2009/12/3から905日間で、896回ランクインしたことになります。172万gooブログ中の2,425位で、通算938度目、訪問者数309名(累積277,577名)でした。みなさん、どうもありがとう。(目障りでしょうが、殿の記憶のためのメモです)

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