先週土曜日の18日お昼頃、殿の住まうエリアはいわゆる“ゲリラ豪雨”に見舞われました。最近日本各地で被害をもたらしているゲリラ豪雨と夕立の違いは何なんでしょうか(以下、nikkei WOMAN onlineから一部抜粋)
『 今年のお盆休みは、初めと終わりに局地的な大雨や大雷雨に見舞われました。近畿地方を中心に広範囲の浸水や、落雷で命を落とす事故が発生。交通機関にも影響が出て、テレビなどは「お盆に直撃した“ゲリラ豪雨”」として大々的に報じました。近年はすっかり一般化してきたこの“ゲリラ豪雨”、実は気象庁の予報用語ではありません。とてもあいまいな言葉なのです。よく「夕立とゲリラ豪雨の違いって何なの?」と聞かれることがあるのですが、
そもそもゲリラ豪雨という言葉自体が定義されていない以上、答えるのがとても難しいところです。
一般に広まるようになったのは、2008年に年末恒例の『新語・流行語大賞』にノミネートされたことからでしょう。2008年は7月下旬から8月にかけて局地的な大雨により、全国各地で大きな災害が発生した年でした。
記録的大雨だった2008年8月。図は8月29日に記録した1時間あたりの降水量
7月には北陸や近畿で大規模な冠水や浸水が発生、神戸の都賀川は一気に増水し児童を含む5名が亡くなる事故が起こりました。東京でも大雷雨によってオリンピック男子サッカーの壮行試合が後半39分で打ち切りという異例の措置がとられました。8月に入っても大規模な災害が続きました。8月5日には東京豊島区でマンホール内にいた作業員が突然の豪雨で流される事故が発生。この時間帯に同じ豊島区のサンシャイン60で仕事をしていた私は、急にビル全体が洗車機の中に入ったように視界が水の壁で隔てられ、雷でビルが揺れたことを鮮明に覚えています。愛知県岡崎市では8月29日未明、1時間に146.5ミリを観測し、一時、市内全世帯に避難勧告が出されるなど、こうして振り返ってみても枚挙に暇がないほど、災害が多く発生したのです。
この頃から“ゲリラ豪雨”という表現が多く使われ始めたように思います。ゲリラという言葉を辞書で調べると、「スペイン語で、小戦争の意。敵の後方や敵中を奇襲して混乱させる小部隊」とあります。その語源からも分かるように、前線や台風など「激しい雨の要因」が天気図上で予想されている時に使うのはふさわしくないと判断されることが多々あります。とはいえ、2008年のように前線による大雨が予想されていたとしても、その雨が想定以上だった場合に、民間の気象会社や報道各社が積極的に“ゲリラ豪雨”という言葉を使ったことで、市民権を得ました。
■“ゲリラ豪雨”って、一体何なの?
では、一般的にテレビや民間の気象会社で言われる“ゲリラ豪雨”とは、気象学的にはどのようなものなのでしょうか。
ゲリラ豪雨は、基本的には夏の夕立と同じようなシステムで発生します。上空の大気の状態が不安定で、積乱雲がどこで発生してもおかしくない状況下で起こります。ただ、いわゆる夕立は数10分で止んで、大きな災害を起こすようなことはありません。一方で
ゲリラ豪雨は、激しい雨が1時間以上にわたって降り続き、大きな災害をもたらす恐れがあります。
雲は上昇気流によって短時間に積乱雲へと急成長。高さが頭打ちとなり、頂が横に広がった状態。いわゆる「かなとこ雲」。
大気が不安定な状態で起こる雨は、発生場所の予測が難しいため、「ゲリラ」という言葉が定着したと言えるでしょう。実際、1999年の夏にはその予測が難しいことを端的にあらわすような出来事がありました。8月も終わろうとしているある日の夕方、テレビでは「雨は降ってもぽつぽつ程度でしょう」と予報されていました。しかし、その約40分後から、港区で時間雨量115ミリもの猛烈な雨が降ったのです。なぜ数10分後の豪雨も予想できなかったのでしょうか。
この日の雷雲を発生させた上昇流は分速約1キロ。空気が上昇してから5分もあれば雨雲が発生します。さらに強い雨を降らせる雲へと成長するにも数分という計算。夕方5時の雨雲レーダーには影も形も無かったのに、30分~1時間で連鎖反応的に雨雲が発生・発達したため、夕方の天気予報で警戒を促せなかったという結論でした。予め動きがわかる低気圧などの雲とは違って、突然沸き上がるのがいわゆる“ゲリラ豪雨”の特徴でもあるのです。
当時の課題は、観測網を細かくしても解析や予測に時間がかかって発表が遅れてしまうことでした。一方、10年以上経った今もズバリと予測することは難しいのが実情です。予測が難しく、定義もないゲリラ豪雨ですが、傾向として1つ言えるのは、気象庁が発表する「記録的短時間大雨情報」が出されたときに使われるケースが多いことです。この情報は数年に一度程度しか発生しない「1時間に100ミリ」などの大雨が観測されたときに発表される事後情報です。現在の雨が、災害に繋がるような雨量であったことを知らせるものです。
発表開始は1983年10月で、当初5年間は年平均33回ほどだったそうです。ところが、昨年までの5年間では
年平均70回超。ゲリラ豪雨が流行語となった2008年は過去最多の129回発表されました。昨年は2008年以来、2度目の100回超でした。「新潟・福島豪雨」があった7月28日~30日の3日間だけで32回と、一度の豪雨での発表回数が最多記録を更新しました。今年は8月15日までで50回、うち8月14日に6回出されています。この情報が発表されるような雨は災害に直結し、報道などで多くの人に知らされることになります。
予測が困難なことを「ゲリラ的」で済まさないように、予報技術や防災体制の進歩を願わずにはいわれませんが、ゲリラ豪雨の発生頻度が高くなるのは真夏前後の季節の変わり目や台風接近時。「真夏の暖かく湿った空気」と「初夏や初秋の少しヒンヤリした空気」のぶつかり合いや、台風が持ち込む熱帯の空気によって積乱雲が急発達しやすいからです。これから台風シーズンにかけては、特に注意が必要ですので、くれぐれもご注意くださいね。 』
連日の熱帯夜続きでダウン気味の殿であります。外気温を下げるためにも、毎日夕方頃にゲリラ豪雨が発生するのを待ち望んでいるのは殿だけでしょうか。
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8/21に続いて、昨日22日もランクインしました。2009/12/3から994日間で、985回ランクインしたことになります。175万gooブログ中の1,441位で、通算1027度目、訪問者数436名(累積310,774名)でした。みなさん、どうもありがとう。(目障りでしょうが、殿の記憶のためのメモです)