地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

きつい思いしつつ、内蒙古自治区九峰山でのプレゼン

2011年07月20日 23時58分01秒 | うろつきアーカイヴス
7月12日の内蒙古自治区九峰山へ出向き、お得意先代理店主催の部品セミナー
でプレゼンした際の前後の記録など。

8時30分に包頭市西部の宿まで、代理店副総経理のWさんが大型のワンボックス
車で僕を含む4名を迎えに来て下さいました。


(市街地を北東に離れ1時間ほど走ったあたり。樹木少ない乾燥した岩山。乾燥
に強いポプラなどが生える浅い谷間)


(見た目、ちゃんと舗装されている様に見えますが、基礎工事の際に手を抜いた
のは歴然。車は大きなバウンドと細かいガタツキ)


(所々に集落。漢族の村です。モンゴル族はこんな半端な浅い谷地には住まない
ものと思われます)


(農業を生業にする村落ではなさそうです。周囲の土壌は痩せ果てていますし..。
ここの人々がどうやって飯喰っているのか、想像が出来ません)


(とりあえず、電気は来ている様子)


(持参した気圧計で換算すると標高1500mぐらいと思われる付近、もはや寒々し
い小集落にも出会いません)


(陝西省や山西省の浸食されつつある黄土高原とはまた一味違った内蒙古西部
の準平原。土壌には鉄分が多く含まれているのか赤土。まず間違いなく酸性土)


(これでも地域の幹線道路らしい。荒地に通した泥濘の道を改良中らしいのです
が、ウィークデーの午前中、ひと気はありません。竣工まで長い時間がかかること
と思われます)


(車は露天掘り炭鉱の近場を通過。路面は粉塵で真っ黒)


(まれに水量の少ない川を渡ります。橋がかかっている場合もあり、そのままザブ
ザブ突っ切る場合もあり)


(先を走る四駆は、代理店スタッフが乗る車。一応舗装されていた幹線道路から
それて勾配のきつい未舗装路を駆け上ります)


(切り通し法面、両側ともに裸のまま、降雨の最中と直後は通過したくないです)


(切り通しの峠を過ぎると、次はダートの下り坂。ほぼラリー状態。一体どこへ連
れて行かれるのか)


(付近で何がしかの鉱物を掘っている様で、一面裸地)


(この「道」を通りました)


(そろそろ目的地が近いとの案内がありましたが、一体どこに)


(目的地、九峰山露天掘り炭鉱の飯場です)

掘り下げていく手間を省く為だろう発破の地響きが時々空気を震わせます。


(長屋風の平屋建て建築群に400名が寝起きしているとのこと。食堂・集会所など
完備しているらしい)


(飯場入口です。扉が閉まったところを想像してみるとナチスドイツの捕虜収容所
の趣き)


(石炭粉塵と砂埃が極端に酷いので散水車の登場となりますが、それこそ焼け石
に水)

早めに昼食を摂ろうとの現地お客様責任者のご提案を気楽にお受けした処、なん
と、真昼間から白酎でのプチ宴会でした。プレゼンや質問回答などあるので素面
でおらにゃなりません、と申すも「没問題(メイウェンティ)♪」とのお気楽なご返事。あなた
はいいでしょうが、こちらは「有問題(ヨウウェンティ)」なんだ、と言いたかったのですが、
言い出せず。

で、思った通り部品セミナー開始時刻は後ろに倒れ、スタートは14時過ぎでした。


(とんでもない僻地でのプレゼンでしたが、パソコン・ppt・プロジェクター使用出来
ました)


(3時間近く行なわれたセミナー中、僕の受け持ちは第2部の1時間。通訳入りです
ので、実際喋っていたのはその半分ぐらい)

訪問した飯場所有企業だけでなく、近隣別事業所のお客様方も聴講にお出でに
なりました。僕のプレゼン趣旨を理解していただけたか..


終了の後、お見えになった事業所総経理に挨拶して退散する手筈でしたが、総経
理が、晩飯も喰っていけ、との鶴の一声。

僕の、やばいなー、との予感はほぼ当たるのですが、この時も大当たり。21時頃
まで続いた止め処ない白酎一気飲み宴会で、同行の、全く下戸であるお得意先
日本人スタッフYさんは短時間で意識不明に。通訳のLさんも無理やり飲まされ
ていた様に見えましたが、実は口を押さえたハンカチに戻していたとのこと。その
Lさんと同行のもう1名Wさんが途中で宴会場を逃げ出した為、白酎慣れしたお客
方のまん中で僕独り孤立無援。挨拶中国語とでたらめ英語でお愛想しながら、白
酎を小さめグラスで計6杯ほど一気飲みしつつ時間稼ぎして過ごしました。

長屋作りの建屋外では雷鳴と屋根を激しく叩く大粒の降雨。気忙しく騒々しいこの
国における経験の中でも特筆すべき喧しい宴会でした。

21時過ぎ、翌日の包頭空港8時40分発の飛行機に乗らにゃならないのでそろそろ
宿戻りさせてもらう、と言い訳しつつ飯場を逃げ出しました。白酎飲まされて明らか
に飲酒運転となってしまう代理店スタッフがハンドル握り、午前中のハードな往路
を逆戻り。

車が転覆しそうになる幻影に怯えつつ日付が変わる頃、包頭の灯りを拝みました。



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● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
    ・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
   全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
   と書くのが日本語的には正解)が得意です。

● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
    生成します。
● 高温耐酸化性に優れ、高硬度を保持する窒化クロムアルミ膜成膜可能
   です。

● 高硬度・平滑性・滑り性に優れたDLC( Diamond Like Carbon :
    ダイヤモンドライクカーボン)膜
の成膜可能。さらには、本邦初、DLC
   膜の再生加工も開始。

● 無電解ニッケル-リンめっきの軽金属上への析出、他被膜との積層処理
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● マグネシウム合金上へのアークイオンプレーティング成膜が可能です。
    今まで難しかったマグネシウム合金製部品への耐磨耗性付与
    ご利用下さい。

● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
    平面研削も行います。
 超厚付電気ニッケルめっきやフレーム溶射による、短納期での寸法・
   形状・機能の復元加工。

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