地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

地下鉄電車内流し

2011年07月17日 18時20分22秒 | うろつき実況中継、やや時差あり
上海浦東空港を夕刻に発つMUに乗る予定なので、昼前に定宿を出、地下鉄乗り継ぎ、1時間半近くかけて浦東空港第一ターミナルへ。

タクシーとマグレブならば40~50分で宿玄関からチェックインカウンター到着となるのですが、その代わり足代は100RMBほど。時間が充分あり雨降っていない場合は、宿から荷物引っ張って地下鉄で浦東空港へ移動することを旨としています。この場合は延べ2時間程度を必要としますが、足代はなんと7RMBこっきり。上海の公共交通機関を使いこなせなかった5~6年前までは、宿から浦東空港までタクシー利用していました。この方法だと300RMB前後を費やすことになり僕的には大変高価。現在はタクシーフル利用での浦東空港移動は無しです。

但し、最もチープな移動方法には落とし穴が。

今日は、日本ではあり得ない現象に出くわしました。
地下鉄2号線の満員に近い先頭車輌内に電源・アンプ・アンプに繋いだギターとヘッドセットと大荷物で見るからにフツーで無い40歳前後男2名が乗り込んできました。列車が動き出すとまもなくマイクから大音声。自分らの曲を聴いてくれ、と言っている様子でした。満員まで後少しの車輌内でやりだすはずはなかろうとの僕の日本的常識は瞬く間に瓦解。自分達が作った曲なのか他人のだか不明ではありましたが、例えるならば、昭和40年代の歌謡曲と1970年代のフォークソングを足して2で割ったものからサビを抜いたとでも言うか、毒にも薬にもならんとでも言うか、そんなのを数曲、車輌内でアンプ使用し大音響、ギタージャカジャカいわせつつ中途半端にハモること10分強。その間、車内案内は全く聞こえなくなってしまいました。

万が一、日本国内でこれがなされた場合は、周囲から大クレームの上で即座に鉄道当局に連行されること間違い無し。

ところがここは中国でした。捕まるも連行されるもないどころか、2人組のうち1人が、曲の出来は良かったはずだからチップくれ、と小銭貰いに狭い車輌をウロウロする始末。僕の目の前にも掌を差し出してきましたので、強く「没有(メイヨー)!」と言いましたが、周囲に座る現地の皆さん、怒りを顔に出す風少なく、人によっては5RMB・10RMBと小銭を渡していました。この手の輩に金やったりするから、人の迷惑省みず「地下鉄電車内流し」なんかしちゃうでしょーがと思いつつ、この国の皆さん、自分の意思と沿わない方向であれヘビーラウドネス環境への対応力が高いに違いない、もしかしてノイジーなのがお好きなのかもしれない、と改めて感じ入りました。

あーゆー場に行き当たると、やっぱり我々とは価値観異なった方々だよなーと思い返し、つくづく疲労感増します。もう帰るからいいけど...

写真は浦東空港内タックスフリーのパンダグッズ専門店「pandaQ 」です。最近出来たらしい。こんな店が、一体、成り立つのかと猜疑的に見ているうちにも客が複数。

こちらも不思議。