テストピースとして、CO2・MAG溶接用チップにイオンプレーティング
を施しました。目的は、溶接作業中にチップ表面に付着するスパッタ
の脱落性を向上させる為です。
(左側4本が未処理のチップ、右側5本がイオンプレーティングにて
CrN(窒化クロム)膜を3μmほど成膜したチップ)
未処理品に比較し、窒化クロム成膜品のスパッタ脱落性が向上する
のは明らかなのですが、問題はどの程度向上するのか、という処。
成膜経費に見合う以上のパフォーマンスをCrN膜が発揮してくれる
かどうか。
現状、テスト加工ご依頼のお客様では、使用し続ける中、チップ表
面にスパッタが著しく成長し継続使用不可と判断された時点で、
再生工程など施すでもなく破棄処分してしまうとのこと。
CrNのスパッタ脱落効果でチップライフがどの程度伸びるかが、
値付けの際に大切なポイントとなります。
この窒化クロム被膜、耐熱性に優れて(800℃近くまで酸化され
ません)いる上に、クロムめっきに勝るとも劣らぬ離型性と硬度を
保持しています。
通常は耐摩耗性を要求される機械部品の摺動摩耗部位にCrNは
成膜されることが多いのですが、溶接用チップへの施工も稀に行
なっています。
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● ㈱東洋硬化へのお問い合せは、当社ホームページの「お問い合せ」欄、
または、TEL:0942-34-1387 FAX:0942-36-0520
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● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
と書くのが日本語的には正解)が得意です。
● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティングで
生成します。
● 無電解ニッケル-リンめっきの軽金属上への析出、他被膜との積層処理
可能です。被膜の付加価値向上にお役立て下さい。
● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
平面研削も行います。
● フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工開始
しました。
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