なかなかつかみきれないアルバムというのがある。
どこかふんわりとしていて印象に残らない。
「あれ?」と思って再び聴くのだが、ボンヤリしていてくっきりと絵が見えないのだ。
僕にとってMJQ(モダン・ジャズ・カルテット)の
『コンコルド』はそんなアルバムだ。
ジャズのようにセッション型で、メンバーの固定が珍しい音楽の中で
MJQのようなジャズグループは珍しい。
ピアノとヴァイブという音色が近い楽器の編成も珍しい。
ミルト・ジャクソンの粘り着くようなくすんだヴァイブの音に、
西洋音楽の理論を取り入れたジョン・ルイスのピアノがのり、
ジャズドラムの開祖ともいうべきケニー・クラークがリズムを刻むのだから、
かなりガッチリとしたグループであることが分かる。
この『コンコルド』は、ドラムがケニー・クラークからコニー・ケイに
変わったばかりの録音作品である。
だからというわけではないのだろうが、どうも今ひとつ乗り切れない。
どうも曲調が僕にとってよくないようだ。
アルバム全体がちょっと灰色がかったどんよりとした曇りのイメージを感じてしまう。
極度に抑えた演奏っぽうのだ。
このアルバムには「4月の思い出」や「朝日のようにさわやかに」のように
有名スタンダード曲もあり、それらの演奏はかなりレベルの高いものだ。
どうもこのアルバムのミルトが良くないのかも。
ミルトのどっしりと構えたヴァイブの音が少ないのではないか?
その証拠に「4月」や「朝日」はミルトがしっかりとソロを取っていて、
それらの演奏は何の苦もなくのることができる。
そうだ! このアルバムにはミルトの色が薄いんだ!
何て自分で納得しながらも『コンコルド』を聴いてしまう。
「分かりたいため」なんて、ホントは言い訳?
実はもうミルトの音が耳の奥を浸食していたりして…
どこかふんわりとしていて印象に残らない。
「あれ?」と思って再び聴くのだが、ボンヤリしていてくっきりと絵が見えないのだ。
僕にとってMJQ(モダン・ジャズ・カルテット)の
『コンコルド』はそんなアルバムだ。
ジャズのようにセッション型で、メンバーの固定が珍しい音楽の中で
MJQのようなジャズグループは珍しい。
ピアノとヴァイブという音色が近い楽器の編成も珍しい。
ミルト・ジャクソンの粘り着くようなくすんだヴァイブの音に、
西洋音楽の理論を取り入れたジョン・ルイスのピアノがのり、
ジャズドラムの開祖ともいうべきケニー・クラークがリズムを刻むのだから、
かなりガッチリとしたグループであることが分かる。
この『コンコルド』は、ドラムがケニー・クラークからコニー・ケイに
変わったばかりの録音作品である。
だからというわけではないのだろうが、どうも今ひとつ乗り切れない。
どうも曲調が僕にとってよくないようだ。
アルバム全体がちょっと灰色がかったどんよりとした曇りのイメージを感じてしまう。
極度に抑えた演奏っぽうのだ。
このアルバムには「4月の思い出」や「朝日のようにさわやかに」のように
有名スタンダード曲もあり、それらの演奏はかなりレベルの高いものだ。
どうもこのアルバムのミルトが良くないのかも。
ミルトのどっしりと構えたヴァイブの音が少ないのではないか?
その証拠に「4月」や「朝日」はミルトがしっかりとソロを取っていて、
それらの演奏は何の苦もなくのることができる。
そうだ! このアルバムにはミルトの色が薄いんだ!
何て自分で納得しながらも『コンコルド』を聴いてしまう。
「分かりたいため」なんて、ホントは言い訳?
実はもうミルトの音が耳の奥を浸食していたりして…