国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

ディラン・ディラン・ディラン!!!

2010年03月14日 | マスターの独り言(日々色々なこと)
始まる前は騒がしいのだが、実際に始まってしまうと
世の中知っている人だけ知っているという
何とも人の小ささを思い知らされるような状況は多い。

11日、木曜日からいよいよボブ・ディランがスタートした。
先日会った僕の親友、郷土研究家のクニさんも言っていたのだが、
「ボブ・ディランってまだ生きてんの?」というのが世間大半の意見だろう。
それはそうだ。もう広くヒット曲が出ているわけではない。
アルバムが静かにリリースされ、日本でのライブも久しく無い。
僕だって「いーぐる」の講演で中山氏の話は聞くまでは
すでに過去の人だと思っていた。

東京でのライブの日が近づくにつれて徐々に落ち着かなくなってくる。
それを見越したようにディランの様々な関連書が出てくる。
僕はそれほどディランのことを知らないため
ついついそれらを読んで知りたくなってしまう。

あの1000円で購入した駅前のワゴンセールCDから早10年以上。
その頃はただベスト盤を聴けば、その人の全てが分かると思っていた。
音楽なんて何で聴いても同じだと思っていた。のは遠い昔。
ディランのアルバム1枚1枚を真摯に聴き込んでいくと
複雑なメロディーが組み合わさり、
一筋縄ではいかないことが感じられるようになった。
昔はダミ声の何だか訳の分からない歌手だった。
今はそのダミ声でさえ愛おしい。

「自叙伝」をめくり、サイトで今日のライブのリストを見て、
ディスコグラフィーでアルバムを探す。
付け焼き刃の学習かもしれない。
でも新しいことへ向かおうとするこの興奮が何かをせずにはいられない。
あぁ、今月末が待ち遠しすぎる。

それに不思議なことだがディランを聴いた後、
ジャズに戻るとまた何か新鮮に聞こえるから不思議だ。
僕の耳は日々こうして変化を続けていくのかもしれない…