国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

僕のあまり聴いてこなかったアルバム(前)

2010年01月27日 | マスターの独り言(アルバムのこと)
今日と明日は超有名盤を取り上げよう。
マイルス・デイヴィスの『マイルストーンズ』だ。

だが、僕はこの盤をあまり聴いてこなかった。
理由は音楽が良い悪いではない。
どうもデパートのバーゲン品で安く購入したせいもあるのか
このアルバム自体が好きになれなかったのだ。
ジャズ聴き始めのころの僕にとっては意外に値段の安い物は良くないという
勝手な決めつけがあったようだ。
最初に聴いてスゴイと感じるだけの耳を持ち合わせていなかったため
随分と長い間ほったらかしにしてきた。

他にも理由はいろいろと考えられる。
1つにはボーナストラックがある。
僕の『マイルストーンズ』には3曲のボーナストラックが入っている。
ボーナスと聞いて喜ばない人はいないだろうが、
CDのボーナストラックほどいらないものはない。

例えば『マイルストーンズ』を読み込ませる。
時間は68分にもなる。
実際のレコードの頃は45分程度であったから約20分以上長くなっている。
最初の頃はそれこそ行儀良く1番から順に終わりまで聴くもんだと思っていたから
68分という時間の長さに我慢が仕切れなくなり、
結果として途中で飽きがきてしまっていたというわけだ。

2つ目にはジャケットのチープさが何とも言えない。
輸入盤だったために安価なのだろうが、
そのジャケットはオリジナルを安いコピーにかけたような色合いで
本来ならばもう少し鮮やかさがあったはずのマイルスやその背景が
くすんで見えて聴く気を損なわせてしまう。

『マイルストーンズ』は、マイルスがモード演奏を取り入れ始めたもので
『カインド・オブ・ブルー』よりもジャズらしいので
スイングしやすく、聴きやすいところも多い。
まぁ、僕がこの盤を聴いてこなかったのはこうした外発的な理由であるが、
はたしてその中身は…