bikepit saito

自転車屋の日々

GIOS組むよ。

2014-10-03 11:22:00 | 自転車
まず、自転車はこんな大きさの箱に入って届くよ。重いから運送屋さんもたいへんだね。
手前のジオス(イタリア)は中国から、奥のラレー(イギリス)は台湾から送られてきたよ。



箱の中にはバラバラの自転車が。
バラバラと言っても実は七分組(しちぶくみ)と言って70%くらいの部品が組み付けられた形で届くんだ。
時には九分組なんて言ってほとんど組立てられた形で送ってくるメーカーもあるけど、本当はそれ、自転車屋さんはとっても迷惑なんだよ。(後述)



箱から出してみたよ。
傷が付かないように、じょうずに梱包されているね。



梱包を解いたらまずはホイールバランスからチェックするよ。バランスが悪くて振れているとシビアなブレーキセッティングにも悪影響なので大事な作業だね。
でもやらない自転車もあるよ。



ホイールやハンドルを仮セットすると自転車らしくなるね。



ワイヤー類も長すぎたりしたらカットして再調整だ。切り口はグラインダーで平に整えるよ。
下手に組んであるくらいなら、二度手間だから組まずに送って欲しいです。
だから “九分組大歓迎!” なんてお店は怪しいよね。



あれ? ワイヤーが黄色くなってるね。
“BPSではバーテープのカラー等、出来るだけお客様のご希望に添えるよう、カスタムにも対応いたしております。”だよ。



この辺りもしっかりチェックしておかないと、後で軋み音がでたりBBが緩んでしまったりしがちなんだ。
BBシャフトにグリスが塗ってない、BB(特に右ワン)の締めがあまい自転車が時々あるよ。
写真撮ってないけどヘッドベアリングもチェックしたよ。チェックした結果下ワンにはネオプレーンカバーを装着だ!



その他色々あって完成。

ワイヤーの色やいくつかのオプションパーツも付いてノーマルな市販状態ではないこのジオスのJr.MTBだけど、パッと見では分からない、実は色々とプロの仕事が施されているのが分かってもらえたかな!?
これだけ手をかけて頑張っています。値引き販売出来ないけど許してくださいね。



自転車はどこで買っても同じ、、、じゃない。自転車選びは自転車屋選びから。






納車。