東京災害支援ネット(とすねっと)

~おもに東京都内で東日本太平洋沖地震の被災者・東京電力福島第一原発事故による避難者支援をおこなっています~

【福島県/ニュース】福島県関連の報道(4/17)

2011年04月18日 02時00分37秒 | 各地のニュース
福島県関連の報道です(17日)。

政府は福島第1原発の警戒区域の設定をしていません(17日現在)。
このため、同原発から20キロのあたりで警察の検問はありますが、記事にもあるように20キロ圏内への立ち入り自体は禁止されていません。放射線量の高い地区もあって危険ですが、それでも線量計を持って自動車で一時帰宅する住民がいるようです。

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●東電 当面の収束に半年~9か月
 深刻な事態からの復旧を目指している福島第一原子力発電所について、東京電力は17日午後、記者会見し、今後6か月から9か月程度を目標に、核燃料を100度以下に冷やして原発を安定化させ、放射性物質の外部への放出を抑えるという事故の収束に向けた工程表を発表しました。
 事故の収束に向けた工程表は、国が東京電力に対し、見通しを示すよう指示していたもので、東京電力が17日午後3時から記者会見して発表しました。それによりますと、工程表は、原子炉と使用済み燃料プールの冷却、放射性物質の抑制、それに周辺環境のモニタリングの3つの分野について収束の道筋を達成する目標時期を2つのステップに分けて示しています。
 「ステップ1」が今後、3か月程度を目標に、周辺地域の放射線量が着実に減少傾向にあること、「ステップ2」が、今後、6か月から9か月程度を目標に、放射性物質の放出を管理し、周辺地域の放射線量が大幅に抑えられている状態を実現するとしています。これらの目標達成時期は現時点での目安で、具体的な見通しが立ちしだい、改めて公表するとしています。
 具体的に見てみますと、まず原子炉の冷却については、ステップ1として、1号機と3号機で原子炉を覆う格納容器を原子炉の核燃料がある部分まで水で満たすとしています。そして新たに熱交換機を設置するなどして原子炉の熱を取り除く機能を回復させ、原子炉を安定的に冷却するとしています。一方、格納容器の一部が水素爆発で損傷している2号機については、原子炉への水の注入量を最小限に抑えながら冷却し、まずは、損傷か所を密閉することを検討するとしています。ただ、この作業は、長期化するおそれもあるということです。そのうえでステップ2として、今後、6か月から9か月程度を目標に核燃料を100度以下にする「冷温停止状態」にするとしています。
 次に放射性物質の外部への放出の抑制については、ステップ1として原子炉建屋を特殊なフィルターなどが備えられた巨大なカバーで覆う作業に着手するとしています。また、施設内にたまっている汚染水から放射性物質を取り除いてタンクに保管するとしています。そのうえで、ステップ2として原子炉建屋を覆うカバーの設置を完了させ、放射性物質の外部への放出を管理するとしています。
 さらに周辺環境のモニタリングについては、ステップ1で計画的避難区域や緊急時避難準備区域などでのモニタリングに着手し、ステップ2で、家屋や土壌に付着した放射性物質を取り除く除染作業を行い、これらの区域の放射線量を十分に低減させるとしています。
 このほか使用済み燃料プールの冷却では、水の注入作業を続け、ステップ2でより安定的に冷却するとしています。
 東京電力では、これらの対策を行うことで、現在、避難などをしている人の帰宅などを実現できるよう全力で取り組みたいとしています。東京電力がまとめた福島第一原子力発電所での事故の収束に向けた工程表について、海江田経済産業大臣は、17日午後3時半ころから記者会見し、「福島の原子力発電所の事故の収束に向けて東京電力から工程表が示されたことは、大切な一歩だと思う。これまでの応急措置の段階からしっかりした道筋の下に事態の収束を目指す計画的な措置の段階を目指したい」と述べました。(4月17日 15時7分 NHK全国ニュース)

●6~9か月後に帰宅の可否判断…計画的避難区域と緊急時避難準備区域 経産相
 海江田経済産業相は17日午後、記者会見し、東京電力が発表した福島第一原子力発電所事故の収束に向けた道筋について「着実かつ、極力前倒しで、早期の実施を求める」と述べた。
 また、放射線量が大幅に抑えられる6~9か月後を目標に、計画的避難区域や緊急時避難準備区域について、「一部の地域の方々の帰宅が可能か否かをお知らせできるようにしたい」と述べた。(2011年4月17日15時49分 読売新聞)

●追いすがる犬、満開の桜 原発から3キロの双葉町入り
 無人の町の桜は満開だった。飢えた牛や犬が、餌を求めて追いすがるように車に寄ってくる。福島第1原発から約3キロの「原発の地元町」双葉町に14日入り、すべての住民が避難してから1カ月余の光景を見た。
 取材団の車は原発から40キロほど離れた福島県田村市の中心部で、案内役の双葉町民の男性を乗せて出発。県道を北上、葛尾(かつらお)村から浪江町(なみえちょう)に入り、国道114号を南東へと下った。途中、家に一時引き返す双葉町民とみられる一般車両を時折見かけた。
 原発から20キロほどの地点で、後ろから来たパトカーが「この先の道は非常に危険、注意してください」とマイクで警告して追い抜いていった。その後も警察車両とは何度もすれ違う。(…中略…)
 ここまで計測を続けてきた放射線量は原発から約3・5キロの双葉町山田付近の車内で毎時80マイクロシーベルトと最高値を記録した。車外なら少なくとも100マイクロシーベルト以上だったろう。事前調査で予測していた数値よりかなり高かった。(…中略…)
 放射線防護のため、ヘルメット、ゴーグル、マスク、厚手のレインコートなどで全身を覆っていると、たまらなく暑い。全身汗だくになる。(…中略…) 「汗は強くぬぐうんじゃないよ。放射性物質を肌に染み込ませちゃうから。そっとタオルでふくんだ」。原発で数十年働いていたことを車中で打ち明けた同乗の地元男性に教えられた。
 町中心部も道路はあちこちが陥没しており、何度か通行不能で引き返した。完全に倒壊した家もあった。海水浴場がある双葉海浜公園周辺には、津波によるがれきが残っていた。付近の住民に行方不明者がいるため、遺体が埋まっている可能性もあるという。「原子力明るい未来のエネルギー」と書かれたアーケード下の路上には犬の死体があった。(…後略)(共同通信編集委員 石山永一郎)2011/04/15 20:04 【共同通信】
 
●「いつ」「どこへ」不安と不満 説明会で怒号「誠意ない」 
 政府が計画的避難区域に指定する方針を示した福島県飯舘村と川俣町山木屋地区で16日開かれた説明会。福山哲郎官房副長官は「最大限の努力をする」と何度も何度も繰り返した。ただ、補償内容や避難場所、避難期間など詳細な内容はいまだ不透明。住民からは計画避難への不安や政府への不満の声が噴出した。(…後略)(2011/04/17 10:40)<福島民報>

●国見の仮設住宅43戸完成 県内のトップ切り 
 福島県が国見町山崎の町有地などに建設した被災者用の仮設住宅43戸が16日、県内トップを切って完成した。1K、2DK、3Kの3種類あり、点検・一部手直しを経て18日に町に引き渡す。町は19日まで申し込みを受け付け、優先順位を付けて被災者に提供する。(…中略…)
 県は、国見町を含め県内各地に2万4000戸の仮設住宅を建設する予定で、このうち1万4000戸は7月末までの提供を目指している。(2011/04/17 10:29)<福島民報>

●田人町石住地区 避難指示を解除 いわき市 
 福島県いわき市は16日夜、同市田人町石住地区の32世帯約90人に出していた避難指示を解除した。
 県いわき建設事務所が同日、県道いわき石川線を調査し、土砂崩れの危険性がないとして通行止めを解除したことによる措置。市は14日午後、土砂崩れにより対象世帯が孤立する恐れがあるとして避難指示を出していた。(2011/04/17 09:08) <福島民報>

●県内ハウス野菜全48点暫定基準値下回る 
 福島県は16日、ハウス栽培野菜の放射性物質検査結果を発表した。41市町村の21品目48点を調べ、全て食品衛生法の暫定基準値(放射性ヨウ素2000ベクレル、放射性セシウム500ベクレル)を下回った。
 ハウス栽培野菜の検査は4回目で、初回のハナワサビ1点以外はいずれも暫定基準値未満だった。ハナワサビは、2回目以降はいずれも下回っている。県はハウス栽培野菜の出荷・摂取制限の解除に向け、今後、露地栽培とハウス栽培の区分の設定を国に求める。
 検査結果は【表】(上記のリンク先参照)の通り。県は今後も農産物の放射性物質検査を継続する。
 野菜の出荷・摂取制限は現在、ホウレンソウやキャベツ、ブロッコリーなどが対象だが、露地栽培、ハウス栽培の区分は設けられていない。(2011/04/17 09:58) <福島民報>

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