としぼ~の湯巡りブログ!

温泉巡り100箇所達成を記念してブログ設立!長野県北信地方を中心とした温泉巡りのレポートを、気ままに綴っていきます!

浅間温泉 四季彩々の隠れ宿 富士乃湯

2021-11-24 00:58:39 | 長野県(中信)の温泉
 9月の3連休、かねてから浅間温泉 富士乃湯での宿泊を予定していたのですが、新型コロナの第5波による特別警報Ⅱの発出や台風第14号の日本上陸で、直前まで実行が危ぶまれる状況に。それでもなんとか最悪の事態は回避できたので、予定通り松本市に向かうことにしました。
 チェックイン時刻は午後3時30分で、まだ他にチェックインした客はいないようでした。大女将の案内で「なんでも鑑定団」に出展した掛け軸などの説明を受けながら入室。宿は古いですが部屋は綺麗にされていました。

 この宿には貸切風呂があり、予約制でなく空いていれば入れるというシステム。空いているかどうかはスマートフォンで確認できるというなかなかの優れものです。混み合う前にということで、午後4時頃に家族4人で向かいました。


 「貸切風呂 富士」は、入室時に札を「使用中」にし、扉に鍵を掛けて使用します。脱衣所、浴室共に広くはないですが、大人2人、子供2人程度であれば問題なし。浴槽も大人2人でいっぱいくらいの広さであるものの、小学生程度ならあと2人は入れるでしょう。また、浴室内が畳敷きというのは滑らないので子供にはありがたいですね。
 ただ問題だったのはお湯の熱さで、熱さ慣れしている自分でもこれは熱いなというレベルであり、43~44℃くらいありました。大人は問題なく入れるけれど、子供達はこれでは厳しいです。それでいて水で薄める方法もなく(加水用の蛇口なし)、シャワーヘッドを湯船に入れて加水しましたが効果なし。次女はベビーバスでやり過ごしましたが、長女は入ることができませんでした。お湯を貯めた直後で熱かったのかも知れませんが、ちょっと残念…。

 お湯については、貸切風呂は「未消毒の源泉100%かけ流し」ということで、透明湯には白い湯の花がチラホラと浮いていたのですが、なぜか湯からは塩素臭&塩素味が…。そういえば浴室内にも結構塩素臭が漂っていました。やはり掃除直後で湯を貯めたばかりだったのか。湯の評価は後程もう1回入ってからにすることにしました。

 貸切風呂から上がって一旦部屋に戻ったところ、夕食までかなり時間があったので、空いているこの時間に大浴場にも入ってしまおうと思い、大浴場「夕映えの湯」に向かいました。この宿の大浴場は午後9時で男女入替えになるので、両方に入りたければその前に入っておく必要があります。


 大浴場「夕映えの湯」には、脱衣所の入り口前にスリッパ置きが置かれていて、これが一杯(4足分)になっていたら入室お断りというコロナ対策が取られていました。この時は一足置かれていましたが、中に入るとなぜか誰もいませんでした。
 「夕映えの湯」の脱衣所、浴室・浴槽は思いの外狭いものでした。後で入った「芙蓉の湯」と比べると圧倒的に狭かったですね。そしてこの浴場の浴槽は一見すると違和感が。なぜかというと、落とし込みの湯口が見当たらないからです。お湯は浴槽内の注入口から注入されています。こういうタイプの浴槽は日帰り温泉施設ではたまにありますが、温泉旅館では初めて見た気がします。大浴場は循環併用で、冬季加温あり、塩素消毒ありだから、あえてこうやっているのかもしれないけれど、老舗温泉旅館にしては風情がありません。やはり温泉は湯口から源泉が落とし込まれてないと雰囲気がねぇ…。

 お湯の方はというと、無色透明、無味無臭。貸切風呂で見られた湯の花は舞っていませんでした。泉質はアルカリ性単純温泉で、元々個性が強くない湯だから、循環使用では跡形も残りません。湯温は41℃くらいで、貸切風呂と比べると随分入りやすかったですが、湯から塩素臭がしていたので、あまり居心地がいい湯とは言えませんでした。

 夕食後、酒が入ったことで寝てしまい、起きたのが午前2時30分。早朝だと独泉にならないかもしれないので、この時間に入浴することにしました。


 まず向かったのは大浴場「芙蓉の湯」。中に入ると、「夕映えの湯」より脱衣所、浴室・浴槽は断然広く、宿の規模を考えれば立派な浴場です。そしてなぜか床には3枚だけ畳が置いてありました。滑り止めということかな?
 それにしても、こちらの浴槽も「夕映えの湯」同様ちょっと変わっています。こちらには湯口からの源泉落とし込みがあるのは良いのですが、窓際に水深3cmほどのテラス状の部分(幅50cmほど)があって、そこにある循環湯?の注入口4箇所(大1、小3)からボコボコと湯が吹き上がっていました。これもなかなか見ない構造です。


 「芙蓉の湯」も見た目通り循環併用で、冬季加温、塩素消毒ありだから「夕映えの湯」と浴感は変わりません(無色透明、無味無臭)。入浴者数は少ないので湯はそれほど劣化しておらず、塩素臭もそう強い訳ではないから、嫌な感じはないのだけれど、老舗旅館の湯としては物足りなさを感じます。やっぱり期待するのは源泉かけ流しの湯ですね。

 ということで、「芙蓉の湯」での入浴はそこそこで切り上げ、「貸切風呂 富士」に再チャレンジ。今度は浴室に入っても塩素臭はしませんでした。これは期待できると湯に浸かってみると、お湯からも塩素臭なし。やはり昼間の塩素臭は掃除直後だったからのようです。湯温も熱めではありますが、昼間に比べれば少し下がっていました(42℃くらい)。最初からこれくらいだったら長女も入れたかもしれないのに…。
 改めて湯を評価してみると、白い湯の花舞う無色透明、ほぼ無味無臭(石膏臭&味ありか?)、若干のツルスベ感ありでした。塩素臭がなくなったからといって何か新たな特徴が現れる訳でもなかったですが、本来のかけ流しの浴感が戻ってきていて快適でした。やっぱり温泉は未消毒の源泉かけ流しがいいですよね。
 じっくり湯に浸かっていたかったですが、あまり寝ていないうえでのAM3:00だったので眠くなり、早々に引き上げました。これがこの宿での最後の入浴だったから、今思えばもっと入っておけば良かった…。

 温泉を総括してみると、大浴場は循環併用の塩素湯だったのでイマイチ。貸切風呂は最終的には良い湯でしたが、最初に入った時が熱過ぎで加水もできず少しマイナスイメージ。全体的に消化不良感が残る入湯となってしまいました。

 さて、宿の方の評価は、大人1人23,000円ということを考えると、値段相応でしょうか。食事はなかなか良かったです。ただ古い木造建築なので、埃臭い感じや、子供達が騒ぐと滅茶苦茶響くので常に気にしなくてはいけないなど、子連れには快適とは言えない面もありました。まあ信州の宿 県民応援前売割やじゃらんクーポン、ポイントを使って家族4人で実質26,000円だったから超お得でしたけどね。

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