鉄道模型・色差し三昧

精密な模型製品だからこそ、色差しを施しませんか?
より、魅力を引き出しましょう。
お気に入りができますよ。

雨樋直下の小R~GM京王6000系・その4

2007年09月07日 | GM板キットの誘惑~京王帝都
台風が近づくなか、塗装をしました。
仕事場での話しです。
量が多いときには専門のかたに発注するのですが、たまに「少量ただし至急」などというモノもありまして…。
いちおう、職場の塗装コーナーには換気設備もあります。
なにより大窓を開け放っているのですが、雨風が出てきたところなのでやむを得ず閉め切り。
それでも仕事だから塗るのですが、楽ではありませんねぇ。

さてと。
京王6000系というと、直線的な車体デザインというイメージが強くあります。
とくに側面は、下降窓も戸袋窓も同系のサッシでまとめられ、これは一種の機能美でしょう。
「スキ無し」といった感覚が、ありありとしています。

しかし、雨樋の下にだけは、柔らかさがあるのですねぇ。
直下に小さいRがついているのです。

これはおそらく、車両限界から雨樋の厚みを逃げるためのデザインだと思います。
屋根肩Rに微妙に載せ、幅を稼げるところまで、高さを上げたのではないか、と。
似たような処理は、国鉄の12、24系客車などにもみられます。

この小Rの処理が、ワタシは好き。

キットでも、側板上端をすこし削ってみました。
左側が加工後です。
カッターナイフの刃を長手方向に滑らせ、大雑把に形を作ったあと、
やすりで仕上げてあります。
モノによって微妙に形が違うのでしょうが、あまり神経質に考えてはいません。

でも、ここの加工例はあまり見たことがないもんな。

ちょと光と影ができた分だけ、イメージが良くなったような気がするのですが。

ようやく。
中間車5輌の車体が、箱になりました。

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板キットの誘惑~GM京王6000系・その3

2007年09月05日 | GM板キットの誘惑~京王帝都
10~15年くらいむかし、夏のキャンプでお世話になった先輩が勧めてくれた小説です。

藤沢周平著「漆の実のみのる国」、文春文庫に収録されています。
主人公は奥州米沢藩の中興の祖、上杉鷹山とその側近たち。
ある年の年賀状に「美しい」というひとことが添えてありまして、そのときに買ったものです。
キャンプの記憶に後押しされたか、
この数日、朝晩の電車の中で再読しました。
ようやく、ちょっとは先輩の感じたことがわかったような気がします。

さて。
ひさびさの雨の音を聞きながら、部品をランナーから切り出し。
前回はたった1輌だけ組んだものの続きです。
8+2の10輌編成にするつもりですから、中間車6輌の工作をさくさくと進めたいもの。
とはいえ、裏側の突起の処理は、地味なだけに気分が面倒ですね。

平彫刻刃を使って、削り取り続けます。
切れ味が落ちたら、砥石で研いでおきましょう。

「弘法は筆を選ばず」と言いますが、道具は自分の手先となるものです。
ホントに凄い職人さんの工具は、目が覚めるほど、使いやすいものです。
弘法大師は、とても筆遣いが巧かったので、どんな筆でも何とかできたということでしょう。
おそらく、ふだん使う筆はとても良い品だったろうと、思います。

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竣工~GM京王3000系更新車

2007年07月24日 | GM板キットの誘惑~京王帝都
仕事帰りの新京成電車で、初めて8804編成に乗りました。
8連×3本を6連×4本に組みなおしたために生じた、新京成で初めての運転台設置改造車。
改造工事自体は今年の3月ごろのはずなですが、
しばらくは京成線への乗り入れができなかったらしく、朝ラッシュ時のみの限定運用車だったとか。
乗り入れ対応工事も済んだらしく、晴れて、終日運用に入っていました。
記念撮影に携帯で1枚。
びみょーに、雰囲気が違います。
乗務員室扉から前寄りの長さが、やや短いような気がするのです。
行き先表示は、従来通りの字幕式。
どこから調達したのでしょうか?
そうそう、パンタグラフはシングルアーム式のようで、8800系一族では初めての採用となります。
明るいところで、見てみたいですね。

22日付で。
グリーンマックスのキットを組んだ京王3000系更新車が竣工しました。
まずは、記念撮影を。

これで、4編成が揃いました。
グリーンがだぶってしまったのが、ちょっと残念。
いちばん右側の編成がもっとも古株で、1994年7月23日竣工と記録がありました。
クーラーの向きを間違えているのはご愛嬌。
ピンクの編成だけがエンドウ製で、残り3編成はGMキットですが、塗装済みは今回の更新車が初めてでした。
あらためてじぶんが塗った車輌を見ると、ホコリを巻き込んでいるなぁ。
ちょっと、がっかり。
いちおう、左から3768(更新車)、3766、3753、3761となっております。

並べてみたら。
実車では姿を消してしまいましたが、原形のほうが好きですねぇ。
更新車は「どうにも目つきが悪い」ような気がして、ちょっと…。
もっとも。
いまとなっては座ったままかぶりつきができる、貴重な電車となってきました。
乗務員室仕切りの窓が低いので、幼児でもかぶりつきができます。
将来の鉄道ファン育成のためにも、実車の末長い活躍を期待します。

夏の休日の朝10時、急行が到着したイメージで撮ってみました。
ご笑覧くださいませ。

車内に人を乗せれば、もっとよかったですね。

架線も欲しいかな。

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熱線吸収ガラス~GM京王3000系更新車・その7

2007年07月16日 | GM板キットの誘惑~京王帝都
台風が縦断したつぎの日に、大地震です。
あらためて、災害の多い列島に住んでいることを感じます。
被害に遭われたかたがたに、早く平穏な日々が戻りますように。

さて、いつもどおりに模型をいじっています。
この連休中は、息子どものプラモデルに振り回され……。
どこぞから、30年前の飛行機のキットが出てきたので、それを渡したのです。
デカールが……。
まあ、驚くには当たらないのですが、バリバリに乾いておりまして。
それでも何枚か、貼ってやりました。
貼っただけで、耐久性はないでしょうけれども。

ええと。
井の頭線の5輌編成です。
どうにか、1輌だけですが、窓ガラスを貼る時間がとれました。

戸袋窓は、青いガラスが使われていたような記憶があるので、
裏付け調査もせずに、貼ってしまいます。
細かいガラスが増えるので、手間がかかります。
それを、ニヤニヤしながらこなしているのですから、自己満足の極みですな。

普通の透明ガラスはキットの付属のもの、青いガラスはどこで買ったのでしたっけ?
接着剤は、ごく普通のゴム系です。
ゴム系接着剤には、ここで使った黄色いタイプと、透明のタイプがありますが、
黄色いタイプに含まれる有機溶剤は、塩ビを侵すみたいです。
軽く乾いてから貼ったほうが、ガラスを汚すリスクが減りそうです。

で、できあがったらこんな感じです。

ここでは。
向こう側が透けて見えるように撮りましたから、ガラスの色の違いがわかります。
でも。
床板をはめ込み、車体を手にとって眺めると、よくわからないのです。
手間だけ。
みたいです。
もっと濃い青ガラスがあれば、効果的かもしれません。

まだ、4輌残っています。

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側面のアクセント~GM京王3000系更新車・その6

2007年07月14日 | GM板キットの誘惑~京王帝都
選挙戦が始まりました。
年金の記録をどう取り戻すのか、というのが争点のひとつだと言います。
でも、2~3か月くらい前の新聞で、こんな意見を読みました。
1.年金問題は選挙の論点になるべき性質の問題ではない。
2.それは、怠慢から生じた問題であり、正すのは当然だからである。
3.それよりも、選挙の争点となることはいろいろあるはずだ。
そうだよなぁ。

年金の記録をいい加減なままに放置しておいたこの件もそうですが、
このほかにも「タガが緩んでいるよなぁ」と思う事件がいろいろあります。
それも、なんだか、だんだん増えている気が……。
肉に混ぜものをするのもそうだし、
エレベーターの資材のために、安いけれども弱い材料を納めるのもそうだし、
何も考えずにガードに突っ込み、線路を曲げてしまうのもそうだし、
温泉と一緒に天然ガスが湧くことを勉強すらしなかったのもそうだし。
もっとさぁ、仕事なんだから、きちっとキメようよ。
とりあえず、
給料が安かろうがなんだろうが、
あなたの仕事は、ワタシの仕事は、その分野のプロです。
とちったらどんな影響が出るのか、
そのくらいの想像力はいつも働かせていたいと思うのです。

ええと。
学生さんへ。
勉強するときは、きちんとしましょうぜ。
遊ぶときは構わないから。

さてと。
いつもの如く、といった塩梅で、乗客ドアの戸当たりゴムに色を差しました。
ここだけはエナメル系の塗料を、使っています。

このほかにも、車側表示灯にも色を差してあります。
そして、台車付近の車体大枠の補強部分にある何だか四角いところには、明るいグレーを。
たぶん、実車では強度上の関係で普通鋼を使っている部分で、よくみると色が違うのがわかるのですが、
模型ではどうだか?

このキットは塗装済みです。
側面の2色の帯が、きれいに印刷されているのが一番のウリ。
コルゲートがあるので、マスキングにより塗り分けるのは、かなり難しいと思います。
昨日も触れましたが、ユニットサッシ外枠の塗り分けもわかりますね。

いよいよ、ガラスが貼れます。

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妻板にも色を差す~京王3000系更新車・その5

2007年07月13日 | GM板キットの誘惑~京王帝都
台風が近づきつつあるそうです。
長男は、学校の「宿泊学習」で外房へ。
ウォークラリーをやる予定だったようですが、果たして、できたのでしょうか?
ちなみに、折り畳み傘を畳ませたら、できませんでした。
ふむ。
やっぱり、初めは教えてやらねば駄目か。

さて、と。
グリーンマックスの京王3000系塗装済みキットには、
付属のデカールに、妻板の車番が含まれています。
前面だけでなく、中間車の連結面のものも。
あまり見えないところなのにねぇ。
妙なところにまでこだわったキットですね。

せっかくですから、色を差します。

銘板には「青15号」を、配管とユニットサッシの外枠には「灰色9号」を。
パンタグラフからの配管は、塩ビのようなパイプですから、
きちんと見れば、銀色ではありません。
ユニットサッシの外枠は、白ぽいアルミ製という材質の表現。
このキットの見どころのひとつに、側面窓の外枠のグレー表現があるのですが、
これがメリハリがついて、あんがい、効果的。
そこで、製品では省略されている妻板の窓にも同じことをやってみました。

銀とグレーの色の違いが、画像でわかりますかね?

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表情にメリハリを~京王3000系更新車・その4

2007年07月11日 | GM板キットの誘惑~京王帝都
けさも、羽化しつつあるヤゴが1匹。

昨日よりうまく撮れました。
気を良くして、もう1枚。

結構、図鑑的なアングルでしょ?

さて。
前面の色差しをしました。
これで、表情にメリハリがついたように思います。
だから、色差しは止められない。

完全にピントが合ってないので嫌になるのですが、
それはともかく、右側がキットを素組みしただけの状態です。

手すりに銀を、
尾灯に赤を、
行先表示窓のHゴムに黒を、差しています。
赤と黒は、極細の油性マジックでお手軽に。
尾灯は、クリヤーレンズのような色感となりました。
車体裾の標識灯レンズにも銀を差したのですが、これではよくわかりません。
いくらかツヤが違うのですが。

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塗装済みキットでも屋根の色差し~京王3000系更新車・その3

2007年07月10日 | GM板キットの誘惑~京王帝都
朝起きたら、ヤゴが脱皮している最中でした。

小学校には、プールがあります。
毎年、夏の初めにプール掃除をします。
そうすると、ヤゴがいっぱい捕れるのだそうです。
去年の秋から、ただの水たまりになっていましたからね。
それを2年生が持ち帰り育てるのが、ここの小学校のプログラム。
おととしは、長男が持ち帰りました。
「少しでもトンボの飛ぶ空を取り戻そう」という市民運動もあるそうです。
ともかく、うちのバルコニーから巣立ったトンボが、これで累計2匹。

さて。
塗装済みキットも、色差しするポイントはいくらでもあります。
屋上配管は、その代表例ですね。

こんな感じです。

5輌編成のうち、3輌がパンタグラフつきです。
仕事から帰ってきた晩の作業量としては、
この3輌だけでもそれなりにボリュームがありました。
ぜんぶで、1時間ぐらいかかっています。

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板キットの誘惑~京王3000系更新車・その2

2007年07月09日 | GM板キットの誘惑~京王帝都
いざ、手を動かしてみれば進むものです。
箱になったのが嬉しかったので、京王3000系塗装済みキットの工作が進みます。

グリーンマックス製キットの愉しみのひとつが、付属シールの貼り付けだとワタシは思います。
まぁ、むちゃくちゃ細かいのがあって面倒くさいときもありますけど。
このキットの場合も、連結面の妻板にある車番をデカールで貼るようになっていまして、
「見えないでしょ?これ」
余談ながら、おなじ京王電鉄の車輌でありながら、
井の頭線の3000系にある妻板の車番標記は、京王線の5000系や6000系にはないのです。
工場の都合でしょうか?

すべて貼り終わるまでに、5輌編成で2時間くらいはかかったでしょうか?
ようやくの思いで終わりました。
「愉しみのひとつ」などと書いたくせに、この有様です。
早く作りたいんだよぉっ!

先を急いではいけません。
表面保護のために、クリヤーを吹き付けておきましょう。
艶消しの屋根だけは、マスキングしておきます。

缶スプレーは、洗わずにすむのが楽ですね。
使い終わって捨てるときには、ガス抜きがちょっと手間ですが。

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板キットの誘惑

2007年07月06日 | GM板キットの誘惑~京王帝都
夏至を過ぎると、物悲しくなります。
毎日少しづつ、日が短くなりますからねぇ。

さて。
前回組んでみた中村精密製の室内灯は、ひとから頂いたものです。
同じ荷のなかに、モハ70形のキットが2パックありましたから、
調子に乗って先頭車を追加しておきました。


とはいえども。
これをすぐ組み始めるわけにもいかんのですよ。
仕掛品がありますから。

京王井の頭線の3000系更新車の塗装済みキットです。
「塗装済み」なのに、組み始めてからすでに2年半。
床下機器が完成したのはいつだっけな?
あとは…。
車体を組めば、ちょいちょいと完成するはずです。

いかにお楽な塗装済みキットとはいえ、バリと湯口だけは仕上げておきました。
でも、この仕上げが案外時間かかるんでねぇ。
先を急ぎたくなりました。

L字型に妻板と側板を組みます。
接着剤がはみださないよう、気を使うところ。
これだから、「塗装済み」は辛いんだよなぁ。

ついで、車体をロの字型に。
このへんの手順は、セオリーどおりでしょう。
屋根板の長さは、ここで現物合わせで削っておきます。
わざとらしく、画像の脇役にヤスリを写しておきました。

車体の素材であるスチロール樹脂をしっかり溶かしておくべく、
接着財をじゅうぶんに流しておきましょう。
盛り付けるつもりで塗っていっても、
表面に引けが出るくらいに溶けることは、あまりありません。
まだ、1輌、残っていますよぉ。

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