ハルビン

ボクの生まれたハルビンは中国・東北地方の内陸部にあり
エキゾチックな町並みの残る美しい所です。

昨日NHKテレビでこの街が放映されました。
昔、母から聞いていたとうりで、ロシア風建築が立ち並び
ロマンチックな香りが画面から漂っていました。
ボクは生後６ヶ月でこのハルビンから、日本人の父親と
ロシア人の母親に連れられて引き揚げ来日しました。

なぜ離れなければならなかったのでしょう？
当時、日本は戦争中で敗戦したからなのですよね。
その頃のハルビンではたくさんの日本人が豊かに
生活していたと聞きました。

６ヶ月間とはいえボクはその土地で生きていたわけで
両親に連れられ、出かけて行った街の建物、街の喧噪などが
無意識の記憶の中で、生きていたのでしょうか？

テレビの画面からは、とても懐かしさを感じ街の表情も
妙にボクの心をかき乱し、不思議な感情を覚えたのです。
餃子のお店が何軒も出て来て、ボクが餃子好きなのは
ここにルーツがあったのか！？なんて・・・（笑い）

今回の画面を見ているうちに、父親や母親との絆を新ためて
身近に感じられたのも、そこがボクの生まれた土地そのもの
だからだと思います。
世界中に、ボクのような体験をした人たちがたくさん
いるのでしょうね。

日本で育ったお陰で「今のボク」があるわけなので、父親として
体を張って家族を守った父に新ためて深い感謝の念を抱いています。
お父さん、ボクを日本に連れて帰って来てくれてありがとう！

MAY GOD'S GRACE BE WITH YOU ！