東北本線・久喜駅で東武伊勢崎線に乗換え、鷲宮駅で下りる。鷲宮駅からこんもりした森が見える。鷲宮神社である。
鷲宮神社は、アニメに取り上げられ、アニメ・ファンが参拝するようになったことで知られている。
ところが、あいにくと拝殿は改修中だった。すっぽり覆われている。参拝は、拝殿前のテントで。
お参りした気になれなかった。
本殿の方へまわる。
アレッと思ったことである。本殿が二つあるのか?
社務所で訊いたところ、左側が本殿、右側が神崎神社である。神崎神社には大己貴命(おおなむちのみこと)が祀られ、本殿には天穂日命(あめのほひのみこと)と武夷鳥命(たけひなりのみこと)が祀られている。出雲系の神様である。
鷲宮というと、酉の市を連想するが、ここは12月の初酉の日に大酉祭が行われる。
(追記)
鷲宮神社で重要なことは、神社及びその周辺は堀内遺跡として久喜市の史跡として指定されていることである。堀内遺跡は、縄文・弥生・古墳時代の複合遺跡である。
縄文時代の遺跡があるということは、ここは海に面していたことを示す。東京湾は、ここまで深く侵入していたのだ。
鷲宮神社は以前、浮島大明神と呼ばれていた。海の中に浮いているように見えたからである。