ふくらすずめ(ふくら雀、福良雀)と書いたら季語であり、鳥のスズメが寒さを凌ぐために羽毛の間に空気を溜めて福々しくじっとしている状態だ。
昨日、廊下の窓ガラスで、ぱたぱたとパニックになっていたこいつを見た時に、地味な色合いなのにぱたぱたしていると青がちらちら見えて惹きつけられた。
青の模様があるらしい後翅を撮りたいと追いかけたけれど、捕獲して展翅するには準備が必要なのでそこまではしたくない。
前翅を閉じる前に少しだけ後翅の模様が見えた状態は、1枚しか撮れなかった。
横から撮ったのを観ると、フクラスズメと命名したのもうなずける。
検索しても鮮明なものはあまりなくて同定に苦労した。
生きて止まっている状態のフクラスズメの鮮明な画像がネットに載ってないのはなぜだろう。
こんなにも、素晴らしく面白い被写体なのに。
ようやく私の好きな、女性が嫌がることの多い虫の季節到来。
ボクも、あまり好きではありません。
掴むと、粉々するでしょう?毛虫、
・・・ジューシーワームは少し・・・いいかな?
鱗粉が確かに散らばりますよね。
蝶も蛾も西洋人はあまり区別しないようですが、
成虫の姿はかなりはっきり区別できるようです。
でも幼虫は毛虫だったり芋虫系だったり、区別がつきにくい。
掴むのは、もう殆どしません。
観て撮って楽しむのが堪りません。
ふくら雀さん、ふさふさもふもふなのですね。
蛾のお仲間にふくら雀さん...初めて知りました。
茶色っぽい大きな蛾を見かけたら「雀蛾」と呼んでいます。
私にとって「ふくら雀」の名は...お振り袖の時の帯結びの1つです。
ふっくらしているけれど、椅子の背もたれに多少もたれてもつぶれないので
成人式、友人親戚知人の結婚式...
椅子に腰掛ける可能性のある日は、ふくら雀でした...遠い遠い日のことですが。
考えてみたら、帯結びの形は雀には全然似ていませんね...
かなり無理はありますが、蛾のふくら雀さんを逆さまにしたら、「少し」似ています。
関心を持っていただいて嬉しいです。
雀蛾の仲間の翅はジェット機の羽とそっくりで、とにかく高速飛行に適しています。
ところがこのフクラスズメの翅は、ステルス戦闘機型とでも言いましょうか、三角ですよね。
ヤガ科だそうで、この手の蛾も速く飛ぶことはできても、ぱたぱた感が強いです。
でも、この体躯ですからパワフルです。
とてもじゃないが素手で捕まえる気にはなりません。
なかなか好位置に止まってくれず、上手く撮れませんでしたが、画像を観て惚れ惚れしています。
帯の結び方のふくら雀はイメージがつきます。
両側をふっくらとさせるし、福良にも通じるからなんでしょうね・・・知らんけど。