この地味な蝶は、色合いが示す通りに陽の差さない薮の中や暗がりを好む。
それで、玄関に入ってきては、欄間ガラスあたりでパタパタとやっていることが多い。
玄関引き戸を開け放して出やすいようにしてやるのだが、出そうで出ずに少し出ても戻ったりする。
日陰に咲く花なんぞの蜜を吸っているのだろうか。
ふらふらと玄関から明るい外に出たのでどうするかと観ていたら、庭石に止まって一休み。
ゆっくりと翅を開いたり閉じたりを繰り返すので、そっと背後から近づいて接写することができた。
目玉模様は、やはり威嚇効果のあるデザインなのだろうと思われる。
閉じた前翅と後翅に一つずつ目玉があって両目となる。
開くと、後翅の目玉模様は表には無くて、前翅の左右の目玉で一対になる仕組み。
うちの玄関の欄間で傷めたのだろうか、かなりくたびれた翅だ。
元々地味なので、目玉で威嚇しても姫の蛇目は迫力に乏しい。
撮れそうで撮れない蝶だったのだが、強い光の外に出て戸惑っているから撮れたのかも知れない。
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