3泊4日の社員旅行に出掛けた夫が、本日、帰宅します。
こんなに長く(!?)離れたこともなく寂しい・・・のと、
それ以上に、夜が怖いな・・・との恐れが、「ありました。」
「ありました」と過去形で書きましたのは、出発前日の夜、一悶着ありまして、
お陰さまで送り出した朝は「はあー清々した!独身生活を満喫するぞ!」と気合が入り、
実家に頼らず、独りの時間を、思いっきり楽しみました。
さて、その一悶着の件を話しますと・・・・
自社社員と、仕事仲間を連れて、夫は南九州旅行を企画しました。
2年前に夫婦で南九州を11日間旅しましたが、
夫が特に感動した阿蘇、高千穂、鹿児島のコースを、私がプランニングしました。
新潟から仕事仲間である友人が到着し、外で会食し、気持ちよく酔っ払い、
さて帰るか・・という頃、夫の携帯に電話が入りました。
夫の2番目の姉の連れ合いに、癌が再発し余命1ヶ月と宣告された知らせでした。
酔いも入り、冷静さを失った夫は動揺し、しばらく無言で、自宅に帰宅すると、
友人に「オレは行けない。代わりに頼む・・・」と旅行引率役を頼もうとします。
新幹線すら乗りなれず、やっとの思いで来た友人は、戸惑い、酔って頭に入らない様子。
私が、「あなたは社長で、旅を企画した引率者であり、行くべきだ」と説得し始めます。
夫が、「そんな、気分になれないんだ・・・」と泣き言を返します。
説得を続ける私に対して、「オマエは冷たいヤツだ!」と逆切れまでする始末。
「では、行かない場合、アナタは何をしているのですか?
お見舞いに来てくれ、とお義姉さん、お義兄さんに言われたのですか?」
「いいや」
「そもそも、面会できるのか、状況を聞かされたの?」
「いいや、でも、オレ、Iさん(義姉の夫)に伝えたいことがあるんだ」
「アナタの会いたい意思より、死に逝く人の意思、彼が誰と会いたいか、の方が重要よ。」
「でも、旅行で楽しむ気分になれない」
「楽しまなくていいから、責任を果たして、と言っているのです。
では、来週の潮干狩りと先生との釣りも、キャンセルですね。」と迫ると
「いや、それは行く」
目をキッと釣り上げて、「なぜですか!?」と詰問すると
「それは、1週間経って、気持ちも落ち着いているから」
「えええっつ・・・」と絶句する私。
「それなら、ワタクシが、皆を引率します。」と啖呵を切ると
「オマエには無理だ。飛行機だって取れないし、宿だってムリだろう」とナメテかかる。
「何言っているの。早朝便、あなたのキャンセルで空いた席を、取ればいいこと。
宿だって、平日で空いています。そんなこと、たいした事ではないのです。」
「皆をまとめるのはムリだ」と食い下がる夫。
「コースの企画したのは私です。皆の希望を聞いて、時間配分するのは簡単なことです」
「行けるもんなら、行ってみろ!!!」と喧嘩腰にキレる夫
「社長の代理、名代で、私はアナタの代わりに行って、あげる、のです。
社長のアナタが頼むなら、行って責任を果たしますが、そんな言葉では、参りません。」
「だから、F(友人)やS(職長頭)に、お願いする、と言っているんだ!」
「Fさんは客人で、アナタの従業員の引率を頼むのは、お門違いでしょう。
Sさんも、皆、そもそも旅慣れていないし、飛行機だって乗りなれていない。
九州も初めて。皆、満足な旅行が出来ないよ」
「じゃあ!!!オレが行くよ!!!」
夜中、ウンウン唸って、ハーアとため息をついて眠れない様子の夫・・・
翌朝、予定より早く、4時半に起き上がるので、
「お茶入れようか・・・?」
「うん」
シャッターを上げて、カーテンを開けると、真っ青な晴天が眩しい。
「よっし!!!気合が入った」と夫。
「アナタは、一家の大黒柱なんだから、どーんと構えていないとだめよ!」
こうして、元気良く出発していく夫を見送った私は、
なんだか 晴れ晴れ、清々とした気分で、ウキウキと独身貴族を満喫できました。
こんなに長く(!?)離れたこともなく寂しい・・・のと、
それ以上に、夜が怖いな・・・との恐れが、「ありました。」
「ありました」と過去形で書きましたのは、出発前日の夜、一悶着ありまして、
お陰さまで送り出した朝は「はあー清々した!独身生活を満喫するぞ!」と気合が入り、
実家に頼らず、独りの時間を、思いっきり楽しみました。
さて、その一悶着の件を話しますと・・・・
自社社員と、仕事仲間を連れて、夫は南九州旅行を企画しました。
2年前に夫婦で南九州を11日間旅しましたが、
夫が特に感動した阿蘇、高千穂、鹿児島のコースを、私がプランニングしました。
新潟から仕事仲間である友人が到着し、外で会食し、気持ちよく酔っ払い、
さて帰るか・・という頃、夫の携帯に電話が入りました。
夫の2番目の姉の連れ合いに、癌が再発し余命1ヶ月と宣告された知らせでした。
酔いも入り、冷静さを失った夫は動揺し、しばらく無言で、自宅に帰宅すると、
友人に「オレは行けない。代わりに頼む・・・」と旅行引率役を頼もうとします。
新幹線すら乗りなれず、やっとの思いで来た友人は、戸惑い、酔って頭に入らない様子。
私が、「あなたは社長で、旅を企画した引率者であり、行くべきだ」と説得し始めます。
夫が、「そんな、気分になれないんだ・・・」と泣き言を返します。
説得を続ける私に対して、「オマエは冷たいヤツだ!」と逆切れまでする始末。
「では、行かない場合、アナタは何をしているのですか?
お見舞いに来てくれ、とお義姉さん、お義兄さんに言われたのですか?」
「いいや」
「そもそも、面会できるのか、状況を聞かされたの?」
「いいや、でも、オレ、Iさん(義姉の夫)に伝えたいことがあるんだ」
「アナタの会いたい意思より、死に逝く人の意思、彼が誰と会いたいか、の方が重要よ。」
「でも、旅行で楽しむ気分になれない」
「楽しまなくていいから、責任を果たして、と言っているのです。
では、来週の潮干狩りと先生との釣りも、キャンセルですね。」と迫ると
「いや、それは行く」
目をキッと釣り上げて、「なぜですか!?」と詰問すると
「それは、1週間経って、気持ちも落ち着いているから」
「えええっつ・・・」と絶句する私。
「それなら、ワタクシが、皆を引率します。」と啖呵を切ると
「オマエには無理だ。飛行機だって取れないし、宿だってムリだろう」とナメテかかる。
「何言っているの。早朝便、あなたのキャンセルで空いた席を、取ればいいこと。
宿だって、平日で空いています。そんなこと、たいした事ではないのです。」
「皆をまとめるのはムリだ」と食い下がる夫。
「コースの企画したのは私です。皆の希望を聞いて、時間配分するのは簡単なことです」
「行けるもんなら、行ってみろ!!!」と喧嘩腰にキレる夫
「社長の代理、名代で、私はアナタの代わりに行って、あげる、のです。
社長のアナタが頼むなら、行って責任を果たしますが、そんな言葉では、参りません。」
「だから、F(友人)やS(職長頭)に、お願いする、と言っているんだ!」
「Fさんは客人で、アナタの従業員の引率を頼むのは、お門違いでしょう。
Sさんも、皆、そもそも旅慣れていないし、飛行機だって乗りなれていない。
九州も初めて。皆、満足な旅行が出来ないよ」
「じゃあ!!!オレが行くよ!!!」
夜中、ウンウン唸って、ハーアとため息をついて眠れない様子の夫・・・
翌朝、予定より早く、4時半に起き上がるので、
「お茶入れようか・・・?」
「うん」
シャッターを上げて、カーテンを開けると、真っ青な晴天が眩しい。
「よっし!!!気合が入った」と夫。
「アナタは、一家の大黒柱なんだから、どーんと構えていないとだめよ!」
こうして、元気良く出発していく夫を見送った私は、
なんだか 晴れ晴れ、清々とした気分で、ウキウキと独身貴族を満喫できました。