智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

グアムで食中毒

2016年01月11日 | 海外旅行
今年もお正月をグアムで過ごしましたが、2家族全員が食中毒に合い、悲惨な帰路になりました。

3日から7日まで、ウエスティン・リゾート・グアムに宿泊し、食事は一度の例外を除き、全部ホテルで食事をしました。

一度の例外は、5日昼2時、「藤一番」ラーメン店。

この店は、アウトリガー・ホテルやハイアット、免税店のすぐそば、メイン通りに面し、観光本には紹介されています。


それから24時間後、翌日6日の昼2時頃、7歳の甥が突然吐き、腹痛に唸り、言葉も発せない様子に、

AIU旅行保険に緊急連絡し、現地保険代理人のH氏がクリニックに連れていき、母親である姉が同行しました。

夕方のほぼ同時刻、姉と私が嘔吐と下痢、強烈な腹痛に見舞われました。

80歳の母と、10歳の甥に状況を聞くと、やはりお腹気持ち悪い、と訴えます。

この時点で、唯一気丈だった私の夫に、先ほどのH氏を呼び出し病院に到着すると、

私たちと同様に、家族単位で皆が下痢嘔吐を訴える患者で混雑し、しかも次々と増えていきます。


クリニックの対応は、吐き気止め、下痢止め、鎮痛解熱剤の処方、脱水がみられる人には点滴、重症者には病院へとのこと。

食中毒を疑う私たちの質問に対して、

「細菌検査をして原因を突き止めたところで、結果が分かるころには、皆さん日本にいますので、無意味ですね」

との回答で、「24時間(ないし36時間)以内に、食事をどこで取りましたか?何を食べましたか?」

など、発生源を特定するための質問は、ありませんでした。

「血便が出ていないから、軽症で、明日には日本に帰れるよ~、」と気楽に考えるよう言われました。


翌朝7日、夫も発熱し寝込んでしまい、私は熱で汗流しながら、夕方のフライトに備え荷物を梱包します。

皆、高熱はでなく微熱なので、なんとかフライトには乗れそうなのです。

AIU通してホテルに、部屋の利用延長の交渉をさせ、理由として食中毒を伝えました。

ホテルの宿泊支配人が日本人で、72時間以内の食事をレポート提出する義務があるので、と来室しました。


話し合いの中で、「藤一番」ラーメンのトッピング、冷えた焼き豚、メンマなどが怪しい、と推測しました。

ホテルでは他の宿泊客に、食中毒の症状はでていない、との言を信じたとして、

私たちは、藤一番での1食を除き、ホテルの外で食べておらず、

病院には、日本人が「家族単位」で同時期に発症していることから、

日本人観光客が利用するレストランである可能性が高くなります。


私は、7歳と10歳の甥、80歳の母を、命の危険に晒したことを後悔しましたが、

私たちだけならば、自己責任の反省の範囲と考えますが、あれだけの大勢の日本人患者を目にしたので、

理不尽で、納得がいかないため、AIUに苦情を申し上げました。


らかに、集団食中毒が疑われる状況下、ホテル側が72時間の食事調査をしたのに対して、

医療機関が「どこで?何を?」も質問しないのは、不十分かつ不誠実な対応であり、

彼らは、保険会社からお金が入れば十分で、大勢の患者はウェルカムでしょうが、

彼らが、早々に適切に対応して、公衆衛生局に通報すれば、かくも大勢の日本人が、被害に合わずに済んだはず。

原因や発生源の追及を放棄した結果、私たちが苦しんだのです。

早々に、現地代理人に現状調査をするよう指示し、通報すべきはするよう、指導してください、と申し上げました。




先週土曜日に連絡して、来週の火曜日に回答します、とのAIUの、のんびりとした対応に、

昨日日曜日、グアム政府観光局に、まず日本文でメールを送り、

辞書を片手に英文で作文して、観光局と、グアム州政府の公衆衛生局に、本日メールで送りました。

さて、関係者諸君が、どのような対応をされるでしょうか?



もし、発症が1日遅れて、7日のJAL帰国便の中であったら、乗客・乗務員は恐怖とパニックに陥ったことでしょう。

食中毒の嘔吐とは、風邪による嘔吐と異なり、様態が急変して、突然に噴出する様です。

私の場合、トイレで激しい下痢が始まり、甥っ子が先に吐いていたので、念のため袋を用意している最中、突然もよおしました。

そこから、1時間、下痢と嘔吐が続き、激しい腹痛に動けない有様でしたので、

あの狭い飛行機の、数少ないトイレを、私たち6人が占拠してしまったことでしょう。


もう、しばらくは海外旅行はいらない・・・そんな気分です。




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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (goodshot)
2016-01-12 22:15:51
折角の旅行がなんと言う事でしょう。本当に機内で発症せずに大事に至らず幸いでしたね。
私はノロウィルスぐらいしか経験ありませんが、それでも結構しんどかったです。
よりによってローカルフードではなく日本食屋さんでと言うのはこれまた残念ですよね。
ウィルスによっては子供やお年寄りには致命傷ともなり得ますから、本当に怖いですが、見た目や味からは判断つかないのが困り者です。
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goodshotさんへ (智の庭)
2016-01-13 10:37:58
goodshotさん、
在日グアム政府観光局の方が、私の意見に同意してくださって、AIUにしかるべき報告を求め、政府の衛生局にも報告しますと約束してくださいました。
一方、AIUははっきりしないので、「AIUが現地を指導せずに、誰がするのですか?」と追及しました。

それにしても、日本の海の家でも、これまでラーメンを食べてきましたが、慎重にならざるを得ません。

話は変わり、goodshotさんの写真を楽しく拝見しています。
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Unknown (Unknown)
2019-12-17 11:30:00
藤一番で私たち家族も食中毒になりました。
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