智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

名誉挽回

2013年12月04日 | 美味探求
先日、住林の営業マンが拙宅に来訪したことを「掃除三昧」で紹介しましたが、

そのときの 私の汚名挽回のエピソードを紹介します。


営業担当はお昼前後に見えるため、お寿司の出前をとる事にしました。

馴染みの「すし勘」の大将が、体調崩して休みのため、急遽、「銀の皿」にしました。

味が落ちるので、せめて、お澄ましは手作りで持て成そうと、急ぎ、昆布かつお出汁をとり、

ついでに小皿一品、大根と柚子で浅漬けを用意しました。


事前に夫に味見をしてもらい、「うまい」と事前承認を得てから出しました。

営業担当に「Kさん、山形出身ですよね。お口に合えばいいのですが・・・」

とお盆に寿司、浅漬け、お吸い物を添えて差し上げましたところ・・・・

「おいしいです」

「浅漬け、朝漬けて、時間が足りないから、浸かりが浅いかも・・・」

「ええっつ、これ、奥さんの手作りですか?」

「はい、親戚から貰った大根と、ほら、あの柚子の木の柚子で・・・・」

「いやー、おいしいです・・・ボクは家では、生協で買った漬物しか食べませんが、

ほんとうに、おいしいです」

夫も隣で、「うん、これは おいしくできている。いくらでも入る」と相槌をします。


「お澄ましも、薄くないですか? お替りありますが、よろしかったら。」

「調度いいです。というより、出汁がでて とても美味しいです。

いやー、奥さん見直しました。」


やはり・・・・

数年前、住林の打合せで、設計担当と営業担当のいる前で、

夫は「そんなにキッチンに拘って、どんな料理を作るんだか、まともな料理を作らないくせに・・・」

と痛烈な皮肉で、その場はシンとなり、妻の私の面目は丸つぶれでした。

その営業マンは、「この奥さん、料理が全くだめなんだ」と決め付けても無理はありません。

それが「見直した」という発言につながった、と思います。

普通、営業マンが顧客に「見直した」とは言いません。


夫は他人を褒めないタチで、身内には謙虚で、無口であることを求めますが、

「謙遜」と「面目を潰す」ことの差に、当時は想いが至らない様子でした。

あれから4年・・・

ようやく今回、名誉を挽回することができました。

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