智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

青森を旅する

2015年11月24日 | 国内旅行
11月上旬、5泊6日で青森を訪ねました。

今回は、前半の2泊を弘前、1泊を青森、後半2泊を浅虫温泉にしました。

弘前では、某業界団体の研修会に出席する予定で、前半は半ば仕事です。


さて、当日朝、新幹線のチケットを購入しようと、JRの窓口を訪ねると、

なんと、直近発は満席、1時間後なら空席がわずかに残っている、とのこと。

平日でも、紅葉のシーズンのため混み合い、しかも東北新幹線は全席指定!

知らなかった~~、とぼやきつつも、大宮でランチを楽しむことにしました。


そして、いよいよ「はやぶさ」登場



前は 「秋田こまち」と連結しています。

大宮駅では長野新幹線も到着し、にわか鉄道ファンになって、写真をパシャパシャ撮っている私。


ところで、東北新幹線では、東海道での「こだま」に該当するのが、「やまびこ」。

なんて、素敵なネイミング!

はしゃぎながら、ふと「こだま と やまびこ、そもそも何が違うの???」と夫に質問。

二人してしばらく考え込みますが、答えはでません。


車窓を眺めると、仙台は紅葉の色づきは浅く、盛岡もまだぼんやりで、青森に近づくと晩秋の候となりました。

新青森駅で奥羽本線に乗り換え、弘前へ。

普段、車で生活している私たちは、電車に乗ることが非日常ですのに、しかも見知らぬ土地の単線。

白神山地、八甲田の山々、岩木山、稲刈り終わった津軽平野、りんごの木々に沢山の赤い実が見えます。

旅情が かき立てられます。


夜は、翠明荘で懐石料理をいただきます。

お食事を終えた後、館内を案内していただきました。



明治28年に青森銀行の迎賓館として建立され、贅が尽くされ、

至るところに、鹿児島の「屋久杉」が使われています。

案内された仲居さんに、「鹿児島の島津邸では、秋田杉や青森ひばが、贅沢に使われていましたよ」など会話しつつ



板扉は、南方の楠木の一枚板に 彫刻され、

襖絵も絵師を呼んで描かせ



当時の地方財閥の財力のすごさ、そして、貧富の差に思い至るものでした。

最後、玄関の風よけ室の天井もまた、圧巻の屋久杉の玉杢、

「ご馳走でお腹一杯になり、美術品で胸も一杯になり、ありがとうございました」と辞しました。


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