智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

五月雨に玉露を

2017年05月26日 | 書道、絵を描く
今朝から雨がしとしと降り、黄砂で汚れた木々の葉を洗い流し、草木が喜んでおります。
今週から臨書が始まり、名古屋の関戸家に伝わる古今和歌を集めた本を、写しております。



晴耕雨読、こんな雨の日は、家の中がいいです。
和歌の中にも「五月雨」「玉露」など、時機に適った言葉が表れて、気持ちも上がります。

左はお手本の書籍、書くときは右手間近に寄せて、シンクロさせながら書きます。
市民講座では「古筆を学ぶ」が課題にあり、高校時代に「高野切」をかじった私は、楽しみにしていました。

とはいえ、写経のように大量のかな文字を、ひたすら真似していく修練を、
始める前はたじろぎ、「私にできるのか・・・」と躊躇する暗い気持ちもありましたが、
始めてみると、一日目は1枚で息絶えましたが、二日目は3枚と手が進み、
無我の境地になっていくのが分かります。

しかし、昨冬から痛めた腰のせいで、こんな雨模様の朝は右腰がズキズキ痛み、集中が途切れます。
TVの健康番組でも「座るより立つ」ことを推奨していますので、
和室の座卓で座る、食卓テーブルの椅子に腰かける、キッチンカウンターで立って書く、
など姿勢をいろいろ試し、時折、家事を挟んで、歩くようにしています。

何にせよ、腹筋と背筋は要でして、姿勢を正すと字がぶれません。
ちなみに今、PCを開いていますが、下駄箱カウンターの上に置き、立ち姿勢をとっております。