ジッタン・メモ

ジッタンは子供や孫からの呼び名。
雑読本の読後感、生活の雑感、昭和家庭史などを織り交ぜて、ぼちぼちと書いて見たい。

【2012 暮らし雑感】 2月の記憶 2月1日~2月15日

2012年03月16日 | 2012 暮らし雑感

2月3日
★ 豆ごときでは出て行かぬ鬱(うつ)の鬼 (飯島晴子)
この句が引かれた今朝の編集手帳を全文紹介。

2月3日付 編集手帳

 国語学者の金田一春彦さんが書いている。〈来年のことを言うと笑い出すユーモアを解し、同情すべき場面では目に涙をためるやさしさをもち、十八の年ごろになればちょっとは色気も出ようといううれしい存在〉であると(新潮文庫『ことばの歳時記』より)◆お察しの通り、「鬼」である。その字を含む「魂」の一語を何度となく胸に浮かべた一年を顧みて、金田一さんではないが、幾らか心の通い合う間柄になったような気がしないでもない◆豆のつぶてに追われるきょうは、鬼たちにはおそらく年に一度の厄日だろう◆〈豆ごときでは出て行かぬ鬱(うつ)の鬼〉(飯島晴子)。原発事故や景気低迷から私事のあれこれまで、容易に出て行ってくれぬ鬼を数えれば、誰しも5本の指では足りないはずである。「鬼は外、福は内」の声には、例年以上の気合がこもるに違いない◆凍える夜がつづく。北国では習わし通りに豆をまいた後で、「すこし暖まっていきな」と、鬼をコタツにあたらせてやりたいような吹雪だろう。まあ一献、昔からあるお酒の銘柄でね、怖がることはないさ…などと言っては、盃(さかずき)を傾けつつ。


2月4日
● 質疑中 コーヒー飲んでたお大臣
前の防衛大臣は公賓接待より仲間のパーティを大事として追われた。
今度の方は、自衛隊前身をなんと言うかの問いに警察予備「軍」と答えた。
初当選から29年目で初入閣の田中さんの国防知識には恐れ入る。
国防は国の要だ。
その大臣が国会質疑中、無断退席してコーヒーというのだから・・。
いいかげんにしてくれよ。


2月4日
よみうり時事川柳から
★ 作家知事 最終章を書き始め
節分の日に「たちあがれ日本」での挨拶で
「皆さんに命預けるから一緒にやろううよ!皆さんねえ、立ち上がろうじゃないか。」と慎太郎節。
本の標題「いのち預けます」 装丁藤 圭子か。


2月4日
魂の一行詩 
★ 去年(コゾ)今年いくつかの駅を過ぎ来しか /角川春樹


2月6日
よみうり時事川柳から
★ 岩波の門をくぐるに要る書状
岩波書店、採用で「著者か社員の紹介必要」を明記。
縁故が必須条件か?。
「人権」で有名な社だが、それで知の伝統を育ててきたわけか。


2月6日
● はなこさん そのお祝いに300人
国内のゾウの長寿記録に並ぶ65歳となった井の頭自然文化園のアジアゾウ「はな子」。
同園でのお祝い会に350人が詰めかけ、長寿を盛大に祝ったの記事をみかけた。

2月6日
読売俳壇から
★ 初句会恋を忘れし人ばかり
忘れたふりか、賞味期限を過ぎてしまったか

★ 比叡より琵琶湖をながめ初詣

★ 夕方の雲がきれいな大晦日
こういう風にサラッと詠めたら素適だな


2月7日
読売 四季から
★ 白魚に思へばからき潮かな 羅川
あけぼのや白魚白きこと一寸/ 芭蕉。読後にこの句も浮かんだ。


2月7日
● 泥鰌ナベ 具材叱った虎之助
たちあがれ日本の片山虎之助氏が、参院で問責決議が可決された山岡前消費者相や一川前防衛相らを念頭に、「首相は人事が下手だ」と酷評。
今度の大臣は「国会内でコーヒーを飲まない決意で臨みたい」と。
こういう決意が必要な人を選ぶからなぁ。
虎さんに同感。

● お題目唱えて寒行久喜の夜
南無妙法 ・・・ 妙福寺発着点 「東日本大震災 犠牲者の冥福を」の読売地方版。
「東日本大震災 犠牲者の冥福を」と30人が寒行しているとのこと。
ちいさかった頃、私も毎冬、白い寒行姿と団扇太鼓の音を聞いて育った。

2月7日
● ウォール街フェイスブックが顔を出し
株式時価総額は7兆6000億円と見込まれている。
トヨタかNTTドコモ並みの規模。
8億人利用してその人にとって有効なネット広告が下支えしているようだ。
新聞やテレビの広告の質とはあきらかに違う。
それが巨大に伸びていることが、意外ではなくなった時となった。



2月8日
● 財政は紫煙とともにの国であり
「世界の喫煙率とタバコの値段」インフォグラフィックで紹介された記事が読売にあった。

「喫煙率の最も高い国はギリシャで39.7%だった。チリがこれに次ぎ29.8%。3番目に高いのはアイルランドで29.0%だった。日本の喫煙率は24.9%で、OECD 20か国中11位。喫煙率の最も低い国はスイスで20.4%だった。」
「タバコの価格が最も高いのはノルウェーで1箱1,078円。これに次ぐのがアイルランドで945円。3番目に高いのはイギリスで750円だった。日本は440円で11位。タバコの価格がもっとも安いのはお隣の韓国で234円。最も高いノルウェーのおよそ4分の1の価格だった。韓国に次いで価格が安いのはチリで250円だった。」

煙草は20年前にやめているが、さまざまなことを考えさせられた。


2月9日
よみうり時事川柳から
★ コネでなく絆入社と改訂す
岩波のコネ入社を諷した。改訂というところがいいな。

2月10日
四季から
● 窓の月恋する猫の影ぼうし 石友
ロマンチックコな印象句。
でもほんとの猫の恋は時に騒がしいのだ。
雌は恋の最中、痛がって振り向きざまにツメで雄猫のヒタイを早乙女主水之介にすることがある。
老練になった雄はヒラリと体をかわし事なきを得るというのをなにかの本で読んだ。

2月11日
よみうり時事川柳から
★ 上客が減る国会の喫茶室
★ 不退転の決意で臨む禁コーヒー
★ 本当は苦汁を飲んでた大臣
以上、すべて新防衛大臣宛。
不安定の言動から格好のターゲットとなってしまった。

2月12日
四季から
★ 山顛の白き神の座春きざす/半田卓郎



2月14日
● 反対が口にのぼると口つぐみ
一部の住民が反対すると「震災瓦礫、結論は急がない」となる各自治体首長。
岩手、宮城の瓦礫は安全性にお墨付きがでているのに便乗することなかれ。
絆とは偽善という意味だったか。
政府もなぜ国として放射能 震災瓦礫処理工程表を示さないのか。

2月14日
読売俳壇から
★ 探梅や右ポケットにカップ酒
昨年の熱海梅林。
わたしもまさにこうして楽しんだ。今年は寒すぎる。

★ 恋人を紹介される初詣
これからはじまる小ドラマに胸ドキドキの関係者。

★ こたつ出てこたつに戻る文一通
寒い朝 朝刊を取りに行く、すぐ戻ってこたつに潜ると同じか。

2月15日
● 暗がりの震度3には灯りつき
夜の地震に便利な照明 埼玉・熊谷の自動車中古部品卸売会社が開発。
 装置に再生バッテリー 震度3~4で自動オン。
こういうのはたしかに便利と思う。
大震災を逆手にとっての地熱発電なんかももっと予算をつけるべきだ。

2月15日
よみうり時事川柳から
★ 行列の先には維新政治塾
船中八策は1ヶ月半の突貫工事 急進「橋本政策」に粗雑、という記事を読んだ



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