【名城の由来】そこで何が起きたのか 宮元 健次 光文社新書 戦国期にあって各地にいまも残っている名城。その昔、城下町の家臣団や領民たちが日々見上げたその城の天守閣は、自分たちの一蓮托生とした証でもあった。著者のことばを借りれば「依り代」だった。 . . . 本文を読む
【あの夏の日の司馬遼太郎】早乙女 務 講談社出版サービスセンター
昭和19年は私の生まれた年だ。
この年、満州牡丹江に戦車第一連隊があった。
21歳の色白の男が小隊長として配属された。小隊長とは福田定一こと司馬遼太郎である。 . . . 本文を読む
【グーグル・アマゾン化する社会】 森 健 光文社新書
いま、定年リタイア組としてパソコン検索を楽しんでいる。もとより楽しむ程度の水準だから、技術的なあれこれはわからない。
ただITを取巻く流れは、水の流れのように早い歳月だったと感じている。
. . . 本文を読む
【定年後をパソコンと暮らす】加藤 仁 (文春新書) 20年余前になるが、新聞づくりの制作現場から私は編集局のある部に配転となった。そのとき社に配置されているパソコンは電子計算室のそれを除けばたった3台だったと記憶している。 当時は専用の記者ワープロさえまだない。 まだwindows3.1前のMs-dosの時代でパソコンは名前だけで「生活」の使いものになっていない時代 . . . 本文を読む
「大菩薩峠は江戸を西に距る三十里、甲州裏街道が甲斐国東山梨郡萩原村に入って、その最も高く最も険しきところ、上下八里にまたがる難所がそれです。」 大菩薩峠の冒頭の一節だ。この書き出しが好きだった。 . . . 本文を読む