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ファンづくりの極意 薦めたいブランド1万人調査 日経ビジネス誌の特集 成熟社会では、機能より情緒の時代

2022年01月29日 | マーケティング

日経ビジネス誌2022.1.31号を楽しく読みました。

今週の特集は、「ファンづくりの極意 薦めたいブランド1万人調査」。

日経の「顧客推奨度(NPS)」調査で、10の分野でのランキングをしています。

少子高齢化、人口減少で市場がどんどん小さくなっていくわが国・・・。

同特集では、ファンづくりの重要性を指摘します。

トップブランドとなったのは、次の10社。

ECサイト・・・ヨドバシ

携帯電話サービス・・・LINEMO

動画配信・・・ネットフリックス

スマホ決済・・・PayPay

自動車・・・メルセデスベンツ

デジカメ・・・ライカ

スポーツブランド・・・ノースフェイス

コンビニ・・・セイコーマート

テーマパーク・・・東京ディズニーランド

 

企業規模の大きな会社が多いですが、必ずしも大企業だけではありません。

北海道のコンビニ、セイコーマートがセブンを大きく引き離してトップです。

 

コーヒーチェーンのNPSのランキングは次のとおりです。

1位 スタバ 7.2

2位 コメダ 4.9

3位 星乃珈琲店 1.2

4位 タリーズ -3.2

5位 ドトール -8.7

6位 サンマルク -9.1

7位 ベローチェ -9.3

8位 珈琲館 -12.4

9位 クリエ

10位 プロント

「顧客推奨度(NPS)」は、推奨者から批判者を引いたスコアなのでマイナスということもあるんですね。

コピーライターの佐藤尚之さんが、「今、ファンを大切にしなければならない4つの理由」を挙げています。

1 「人口急減」や「少子高齢化」が進み、モノがあふれる「超成熟社会」では新規顧客が減っていく。

2 「情報過多」や「エンタメ過剰」により、どんないい商品も埋もれて、なかなか消費者に届かない。

3 ファンは売上の大半を支え、伸ばす。上位2割のファンが売上の8割を生む「パレートの法則」はだいたい正しい。

4 ファンは新たなファンを連れてきてくれる。コロナ禍という逆境下でも固定客のいる店は強かった。

なるほどです。

また、阿部誠東大教授は「機能より情緒の時代」だと指摘しています。

 

昔、どこかで聞いた「儲ける」と書いて「信者」と読む・・・ということを思い出しました。

ファンづくり・・・これからの企業や個人に必要な地道な経営努力だと思います。


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